やだ。やっぱり、Windows 10って手抜きOSじゃないですか！その７

ここで疑問に思うのが、なぜnbtstat -rで名前が出てくるかという事です。nbtstat -rで見えるホスト名はIPv4
CIFSプロトコルで名前解決したマシン名であり、正常にWindows10が機能していればIPv6セルフアドレスが使われ、nbtstat
-rを実行しても何も出てこないのが正解の筈です（実際、Windows7はIPv4
CIFSのホスト名しか提示せず、IPv6で名前解決したホストを提示しません）。

そこでnbtstat
-rで出力された内容をバイナリエディタで見てみると、びっくりする結果が出ました。文字化けした名前は「名前」ではなく、IPv6アドレスを
UNCODE文字として出力していました。どうやらOS内部で名前解決に失敗した結果をそのまま出力しているようです。

ネットワークアドレスに限らずWindows10は逆引きがうまく動作しないようです。DNS逆引きでIPv6アドレスを入力しても、ネー
ムサーバに正しい逆引きクエリを送信できず（雑多なランダムパケットがbindに送られました）名前解決に失敗した、管理者に問い合わせろ、という無責任
なエラーが出ます。こんな状態で管理者の手を煩わせていてはネットワーク運用はままならないでしょう。

他にもWinsows10は逆引きがうまくできません。SIDを指定しても、それにバインドされているユーザー名が示せず、SIDの16進
ダンプがそのまま表示されます。個人ユーザーレベルなら、これでも問題ないでしょうが、企業レベルでは冗談では済まされない事だと思います。