記者が名誉回復の為にネットデマを配信する時代 その2
つづき
同僚の記者が書いた記事がネットで炎上したことがあった。ある企業の取り組みがおかしいと批判されている件を取り上げた記事だ。記事の中では、その企業の姿勢に問題があることもきちんと指摘しており、個人的には冷静な解説記事だという印象だった。実際、この記事を書いた記者は、その企業の担当者からクレームめいた連絡を受けたという。
ところが、この分野では有名なSNSのアカウントが、この記事に対して「企業の言いなりになって書いた記事だ」と指摘した。その企業を擁護するために事実関係をねじ曲げて書いている疑いがあると言いたいようだ。影響力が強いアカウントであるため、そこから記事に対する猛烈なバッシングが始まった。 |
佐川急便の不正アプリ対策でトレンドマイクロがバッシングされた真相 | 日経 xTECH(クロステック)
今度はこちらの記事の事だろう
この記事を見ると
一番の問題点である「トレンドマイクロが監修していた、NHKや最新ブログで、トレンドマイクロが、出所が不明なアプリのインストールを許可しない設定を説明しなかった」のを「最新のブログに書いていなかっただけで、以前から指摘していたのを知らなかった方が悪い」という責任転嫁を、『トレンドマイクロは、「『提供元不明アプリのインストールを許可しない』を不正アプリ対策として、以前から公式ブログなどで挙げている」(広報担当)』という言葉を借りてしてしまったことにあることが分かってない。
おかしいニュースだと思ったら背後に案の定のトレンドマイクロ。新しいキャラが出て来たな。https://t.co/Pa124ljUHM pic.twitter.com/0GOd9X9dyt
— Hiromitsu Takagi (@HiromitsuTakagi) July 27, 2018
「どうやら今回の騒動は、トレンドマイクロの最新記事だけを見て対策を報じたメディアがあったというのが真相のようだ」とまとめているが、NHKではトレンドマイクロ社員が登場して説明までしている。
絶対に落とすべきではない対策を書かなかった点について結局最後まで言及せず、全く調査になっていない記事なのだ。
個人的な関心からその記者に事情を聞いたところ、事実関係についてはすべて裏を取っており、記事の内容に誤りはないことがわかった。記事に説明不足の面があったのかもしれないが、そこまでバッシングされる理由はない。
バッシングの中には「日経BPの記者は、特定の広告主が不利になる記事は書かない決まりになっている」と、さも内部事情を知ったふうなSNSの書き込みもあった。 そんなわけはない。正真正銘のデマだ。ある企業に問題がある場合、その企業が広告主であることに配慮して書かないことは、少なくとも日経BPではありえない。自分はそんなことをしたことはないし、職場でそんな記者を見たこともない。もし仮にそんなことをする記者がいれば、社内で大問題になるだろう。 |
「裏を取っており」=「トレンドマイクロにちゃんと取材した」という意味にしかなってないのが問題なのに分かっていない。
だから、トレンドマイクロに取材をして、言われるままに記事にするしかなかったと叩かれたのにデマ呼ばわりするとはいい度胸だ ・ω・
そもそも、本当に自信があるのなら、同僚の記事とぼかしたり、有名SNSアカウントなどとぼかさずに書けばよかったのだ。
自信がないから、こんな陰口みたいな、汚名返上記事を書いたのだと推測できる。
しかし、少なくとも記者は正しい内容の記事を書こうと努力するし、特定の企業の言いなりになることもない。 |
記者は、ろくなITの知識がないから、特定の企業から見せられた情報を判断する能力もなく、そのまま記事にしてしまうしかないということを認めたわけだ。
正直、こんな記事を見せられたら、日経さん、大丈夫なのかとしか感じない (((・ω・)))
なぜ、記者が書いた記事よりもネットデマのほうが信用されてしまうのだろうか。これは、見方を変えれば、記事の説得力がネットデマよりも劣っていたということだ。記者の力不足である。 日経BPでも他社のメディアでも、地道な取材や調査を積み重ね、有無を言わせない説得力を持つ記事を見ることはある。ネットデマに負けないようにするには、そうした記事を目指して努力していくしかないのだと思う。 |
自分が誤ってることを認めず、自分は正しいという先入観に則って行動しているから、間違っているということを示す情報が受け入れられなかったり、頭に入ってこないだけである。
力不足でもなんでもない。
自分の正当性を示すために、メディアの力を悪用してこんなデマ記事を書く様になったら記者として終わりだと思う。
モバイル表示だと、背景のグレーに紛れてしまい、
責任転嫁を~からの『』内の文章が見えなくなっている様です
ミスや勘違いを認めない記者、
専門外なのに誤った解説をする記者
適切な指摘を荒らしと決めつけて激昂する記者
そういった記事や記者を見た時、がっかりしてしまいますよね…
ありがとうございます。日経のサイトからコピペした時にスタイルまでコピーしたのに気付かなかったようです