【注意】10倍の感染力の新型コロナウイルス変異株が重症化しにくいというデマ
D614G変異株ってヨーロッパで以前から言われてたやつだ
マレーシアで出てきたのではなく、
インドやフィリピンから持ち込まれた模様。そしてD614G変異株は、
感染力は強いけど疾患の重症度は高くない。https://t.co/7npe6vClfi— おしどりマコ@脱被ばく。知りたがりの怒りんぼで半径5mを変えていく。 (@makomelo) August 17, 2020
プロフィールが漫才師になってる人が、デマを拡散してたのがちょっと気になったので記事にしました・ω・
Tracking Changes in SARS-CoV-2 Spike: Evidence that D614G Increases Infectivity of the COVID-19 Virus - ScienceDirect
元の論文
We found that the G614 variant grows to a higher titer as pseudotyped virions. In infected individuals, G614 is associated with lower RT-PCR cycle thresholds, suggestive of higher upper respiratory tract viral loads, but not with increased disease severity. |
Google 翻訳を通すと
G614バリアントは、偽型ビリオンとしてより高い力価に成長することがわかりました。感染した個人では、G614はRT-PCRサイクルのしきい値が低く、上気道ウイルス量が多いことを示唆していますが、疾患の重症度は高くありません。 |
となりますが
「G614 is associated not with increased
disease severity.」
なので、「疾患の重症度の高さとの関連性は報告されていません」が正しい翻訳です。
文節で前文の動詞が継承されなくて、本来の意味と異なる翻訳になるのはよくあることです。
突然変異で生まれた「感染力が強い新型コロナウイルス」が世界で大流行しているという研究結果 - GIGAZINE
これ、1か月前にも話題になった記事で、当時も
研究チームがイギリス国内の病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者999人を調査したところ、D614Gの感染者の体内にはより多くのウイルス粒子が存在していることが確認されましたが、「重症度」についてはD614G、D614で差はなかったとのこと。 |
と紹介されていました。
注:記事掲載日2020/8/18
※DeepL翻訳
我々は、G614 変異体が疑似型ウイルスとしてより高い力価に成長することを発見した。 感染した個体では、G614 はより低い RT-PCR サイクル閾値と関連しており、上気道ウイルス負荷が高いことを示唆しているが、疾患重症度の増加とは関連していない。