Lyeeのウイルス無力化方法が全く斬新ではなく、技術進歩の役に立たない理由 その1

革命的ソフトウェア開発手法「Lyee」 | スラド
あのLyeeがウイルス無力化方法として復活 | スラド YRO

Lyeeと言えば、かつてあまりのトンデモぶりで話題となり、そして、事業化を試みたカテナは一度も利益を出せずに撤退した。今回の「ウィルス侵入検知及び無力化方法」のトンデモぶりも、

特許情報を見て頂ければ説明不要だろう。

どうやってウイルスを無力化するかというと、同じデータを二重に持っておき、比較して一致しなければウイルスに侵入されたと判断するようである。

これだけの説明だとよく分からない、というわけで調べてみることにした

LYEE理論に基づくプログラム自動生成ツールの試作開発に、平成28年度補正予算「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」の交付決定 | LYEE株式会社 | プレスリリース配信代行サービス『ドリームニュース』

2017年5月1日、LYEE社が「平成28年度補正革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金事業(中小企業庁:神奈川県中小企業団体中央会)」に申請していた「(これまでのような)コーディング不要でかつ(その動作原理から)ウィルス無力化機能を内包するプログラム自動生成ツールの試作開発」が採択され、補助金交付申請の審査を経て1日に交付決定の通知を受けました。

のっけから、なんで括弧がついてるんだろうと思った

平成28年度補正予算採択者一覧(アプリ・プログラム開発関連) | 京都ものづくり補助金申請支援サポート
lyee

お分かりいただけるだろうか?
申請時は「コーディング不要でかつウィルス無力化機能を内包するプログラム自動生成ツールの試作開発」だったのに、つじつまを合わせるために「(これまでのような)コーディング不要でかつ(その動作原理から)ウィルス無力化機能を内包するプログラム自動生成ツールの試作開発」と変更してるのである。

それではここで、17年前の革新的なソフトウェア開発手法であった Lyee を思い出してみましょう

Lyeeの謎に迫る | 日経 xTECH(クロステック)

「システムがユーザーの要件に合っているか」や「きちんと動作するか」を検証するテストも不要になる。要件とソース・コードの間に人手を介さないので、ユーザーとSE、あるいはSEとプログラマの間で見られがちな“伝言ゲーム”が発生しない。コードは自動的に生成されるので、コードにエラーが入る可能性は低い。これが「テスト不要」の理由だ
(注:実際には、Lyeeを導入した企業はほぼ例外なくデータベース設計やテスト、生成したソース・コードのチューニングを行っている。
カテナも今では、「テストが不要」は「ロジック・テストは不要」、「業務知識が不要」は「単語の定義さえすれば、業務の処理手順の知識は不要」などと言い換えている) 。

出まかせの辻褄合わせの為に言い換えるのは変わってないようですね。

とりあえず、次の記事で内容について分析してみましょう・ω・

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1件の返信

  1. 困った人たちですね より:

    ある顧客の案件、社内でLyeeが割り込んできた。社長直轄の特命部門なので断れない。費用をかけたくない顧客のために必要最低限のスペックのサーバーを使う予定だったのに、CPUを2個も積み、メモリは何倍も積むことになって、初期費用だけでも何倍になったことか。
    思ってたのと違うサーバが来たときはびっくりした。当時のハイスペックのサーバーは戦闘機のエンジンのような音を出す。これをお店のバックヤードに置けると思ってるの?
    当時はまだDOSでの開発がかなりあった。Lyeeに割り込まれて、専従のプログラマによって意味不明で膨大なソールコードが量産された。
    コンパイルでエラー。これをクリアしてもリンクでエラー。メモリにロードできるサイズに収まらない。工夫をして動的にメモリを確保するようにしても実行中にエラー。
    Lyeeの専従いわく、何が起きているんだと。それに対して我々は、メモリが足りないんだよ。こんなにループばかりの膨大なソースコードから出来上がるオブジェクト、リンクできると思ってる方が間違いだと。
    これに対して彼らは、Lyeeは無限大のメモリー空間と無限に速いCPUを前提にしている。我々が悪いのではなく、DOSが悪いのだ、とのたまった。
    当時は無茶苦茶でした。汎用機のCOBOLのプログラマが、突然に、部門を超えてCで開発している現場に大量に送り込まれたり、DOS C の現場に C 繋がりだというだけで UNIX のプログラマが送り込まれたり、開発よりも教育に手間を取られ、赤字を出し、それを理解しない社長は、なぜ赤字が出るのだと、毎週の定例会で、事業部長たちを公開処刑。
    ウイルスに感染させないためにデータのコピーを持ち続けなければならないようですが、無限に速いCPUを前提にしているからこそ、未だに夢の中居続けているのだと思います。
    何をどうしたいのか、ここまで粘るための金はどこから出ているのか、非常に疑問です。

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