オミクロン株のリスクの軽さについて言及してる記事の信憑性が低い理由 その2
オミクロン株のリスクの軽さについて言及してる記事の信憑性が低い理由
先の記事に関して、
英国では現時点で0.1%。今後下がるというのが専門家の見解です。 pic.twitter.com/oG8UsF0N0o
— Trilliana 華 (@Trilliana_z) January 10, 2022
といった反論があったのですが
この方の引用している記事に
「Omicron could be even less deadly than flu, scientists believe in a boost to hopes that the worst of the pandemic is over.」
って書いてるんですよね。a boost っていうのは、いわゆる「Booter shot(ブースター接種)」のことでこの文章を翻訳すると「科学者たちはブースター接種によって、インフルエンザよりオミクロン株の死亡率は低下し、最悪のパンデミックが終わることを期待している」になるわけです。
ワクチン反対派の方が翻訳すると「オミクロン株は弱体化して死亡率がインフルエンザより低下するというのが専門家の見解」という意味になってしまったようです ((((・ω・))))
この死亡率がインフルエンザ並みという点にも一つ落とし穴があって、新型コロナ感染者が、現在しっかり管理され、全員が適切な治療を受けている状態でのものであり、割と適当な自宅療養や放置が死亡例に多くつながってるインフルエンザとは違うという点ですかね。
また、コメントに
変異した結果ワクチンを回避できるようになった(予測可能)、毒性が弱くて(気づかずに)周囲にウイルスを拡散していると考えると海外での感染爆発は納得できます。日本は少し違うようですが。 |
というのがありましたが、ウイルスが増える場所が、肺よりも、咽頭 上気道になったため、痰や咳ではなく、唾液や、呼気に 含まれる量が従来と比べ物にならない程激増したため、会話などで感染しやすく、感染力が増加したのだと考えています
まぁ、2回のワクチン接種の効果切れ等、油断できない要素がたくさんあるので、甘く見ない方がいいというのが私の考えですね (・ω・)
Report from South Africa's Omicron hot spot spurs cautious optimism | CIDRAP
比較的されることが多い、南アフリカのオミクロンホットスポットからの報告が楽観主義に拍車をかけているという記事。
要約をまとめるとこんな感じ
・オミクロンについて楽観的なことを書いている記事は初期のものをソースにしていることが多いので信頼すべきではない。
・ワクチン接種者がかなり感染している。
・以前コロナの死亡率は23%だったが、オミクロンが蔓延して死亡率が6.6%に下がった。
・オミクロンが発症したばかりの人が多く、今後重篤になる患者が多くなるか正確に把握するためには数週間かかるかもしれない
Is Omicron now falling in South Africa? | The Spectator
イギリスのスペクテーター誌は最新のデータを引用しています。
確かに、新型コロナの平均死亡率は10%未満に下がりましたが、
1月に入って、死亡率が去年の7月のピークの4割に急増しています。
今後も増加するなら警戒する必要があるでしょう。
オミクロン株がそれほど重篤化するリスクが高くないことは歓迎すべきことですが
以下の2点を論ぜずに新型コロナは今後どんどん取るに足らなくなるからもう規制する必要な全くないと拡散するのはよろしくないと思います
・現在ワクチン接種の効果がオミクロン株でも70%程度あるとされ、オミクロン株が比較的軽症である理由の一つであること。(ただし、デルタ株の重篤化のリスクの半分以下であることは間違いない)
・南アフリカの例のように、時間が経たないと、正確な重篤化のリスクは分からない。
(新型コロナが感染者が出はじめた初期と比較して、感染者数が落ち着いてきて死亡率が激増したのをお忘れでしょうか?)
・死亡リスクが1/4でも、感染者が数倍~十数倍となると、患者数も死者数も多くなるのをお忘れなきよう ・ω・
オミクロン株は重症度と死亡率が低い、ワクチンによる感染予防効果は70%ただし5か月でほぼ10%に | 新発田市耳鼻科の医療豆知識
新発田市耳鼻科のオミクロンに関する記事辺りが正確で堅実です・ω・
【新型コロナ】豪州でオミクロン株感染拡大、香港で空気感染示す調査 - Bloomberg
中国共産党機関紙、人民日報の系列紙である環球時報が報じた。それによると、1つは新型コロナの死亡率がインフルエンザと同程度の0.1%になること、もう1つは1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す「実効再生産数」が1-1.5のレンジにとどまることだとした。 |
余談ですが、中国方面から、新型コロナがインフルエンザ並みのリスクになることが盛んに宣伝されています。行き過ぎた、新型コロナ軽視の考え方は、中国の圧力の影響じゃないかと思っています・ω・
ブースター接種を進めた結果が感染爆発になっています。
効果なんて望めません。
ちょうど良い論文とその解説記事を見つけたのでお知らせしておきます。
元の論文
Worldwide Bayesian Causal Impact Analysis of Vaccine Administration on Deaths and Cases Associated with COVID-19: A BigData Analysis of 145 Countries
https://vector-news.github.io/editorials/CausalAnalysisReport_html.html
https://drive.google.com/file/d/1DLlRa9rUqvW9pG1vNEsWMEydWwsmSMbe/view
(PDF版)
解説記事
New big data study of 145 countries show COVID vaccines makes things worse (cases and deaths)
https://stevekirsch.substack.com/p/new-big-data-study-of-145-countries
「ワクチンを打てば打つほど、事態は悪化する。」
先ほど送った論文と解説を紹介している Okaさんのブログ記事
「コロナワクチンに対しての145カ国を対象とした過去最大となるビックデータ研究(ベイズ分析)により、「接種が進むほど事態が悪化している」ことが明確に判明」
https://indeep.jp/big-data-show-vaccines-made-things-worse/
>>1
ワクチンをした後、安全宣言をし、完全解禁したことと、強化株出現の結果が、事態の悪化なので、ワクチンが原因だと断言するのはどうなのかと思います(˘ω˘)
更には「ブースター接種を進めた結果が感染爆発になっています」なんてどこにも書いていません。
やるならもっとブースト接種を強化しないと抑えることができないと書いてあります。
ワクチンを1回もしていない人が20%未満の国で「死亡者の80%以上がワクチンを接種している」という記述の仕方もどうなのかと・・・感染者が重症になったり死亡する割合は少ないという報告もあります。
論文には入っていませんが、紹介記事のOkaさんの記述で
「「現在の世界の感染拡大の原因はブースターショット」だということが鮮明になってきている」とあり、誤解を招きかねない書き方になっていました。
ただ、このビッグデータ分析での報告にはブースター接種についての言及は見当たりません。
解説記事にある「you have to boost every 30 days to maintain protection.」のことを言っているのでしたら、
これはビッグデータ分析での結果「ワクチンは、これを良くするどころか、悪化させているのです。」と同じような結論に達した研究が初めてではなく他にもあることの紹介部分です