ケムトレイル発生器の悪乗り画像が陰謀論さんに利用されてしまう例

 
色んなタイプのケムトレイルボタンの紹介。
そのすべてがコラージュだったというオチを説明します。

1. ボーイング 737のパイロットのいたずら 

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"Chemtrail Switch" hoax images | Metabunk
こちらは、ボーイング 737のパイロットがコックピット内の画像をiPhone で撮影して、
機器の表示を別のどんな文字に置き換えたら受けるかと話し合っていたという掲示板の書き込みです。

副機長である投稿者は友達に頼んで、「APU 」の表示を「CHEM TRAIL」に書き換えて遊んでいます。

2. 陰謀論サイトに張り付けられていた元画像のない写真

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品質が悪い画像なので、捏造なのか判定が一見難しいですが、よく見るとツッコミどころが多いです。
まず、なぜかレイアウトが不自然に左に傾いていてセンタリングされていません。

そして、CHEMとTRAILとNORMの行間が何故か違います。

Electrical Panel - Cheat Sheet PDF | PDF | Switch | Power Inverter

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実際の制御盤のレイアウトを見てみると
SMOKE ELEC/AIR NORMになっているので、上の2行を置き換えたのが分かります。

3. CHEMTRAIL プレートの謎

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CHEMTRAILの修正パネルが張り付けられています。
横にあるTURB GENと言うのは TURBULENCE Generatorの意味でケムトレイルと一緒に、乱気流も発生させてしまおうというジョークです

TURB GENのフォントを見ると丸みを帯びたフォントではなく、少し細いエッジのあるフォントを使っている事や、下のGRD CALLに倣ってセンタリングした縦の配置にしていないのが不自然なことや、フォントサイズが一回り小さいことから、こちらも埋め込みだというのが分かりますね。

実際はどうなっているかと言うと、 CHIME ONLY と、FASTEN BELTS と言うスイッチのラベルになっています。

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実は元々はNO SMOKINGのランプだったのですが、機内が全面禁煙になったので不要になって音を鳴らすだけのスイッチになりました。右はベルト着用ランプのスイッチですね。

4.  ONしかない謎のケムトレイルスイッチ
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最期の一つはコラージュの更なる改変ですね。
すべての ヒューイ ヘリコプターには1969 年のクリーデンス クリアウォーター リバイバルの曲「フォーチュネイト ソン」が流れ続ける機能があるというジョークが元画像です。
Fact Check: These Photos Are NOT Associated With 'Chemtrails' | Lead Stories

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右に見えてるのはWINDSHIELD WIPER Panel の様です
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1件の返信

  1. 名無し より:

    あの界隈の方々は、気象に疎い人が殆どなので、風の流れや気温も加味して考えることが出来ないのです。
    話すだけで疲れるので、スルーしてますが。

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