【デマ】レムデシビルは致死率50%の毒薬という主張の根拠が酷過ぎた件【陰謀論】

「レムデシビルは致死率50%の毒薬だから処方されても拒否する事!」というデマが一部で流れていたので気になったので調べてみました。

どうやら、ソースは Stew Peters Show という陰謀論の動画配信サイトの様です。
調べてみると Bravan Ardis さんという整体師が2020年初頭に医療事故でおじを亡くしていて、新型コロナについて自分で調べてみたところ、エボラウイルスの治験でレムデシビルは致死率 50%もあって、処方された22%の患者が多臓器不全になって処方薬の治験から拒絶された薬だったという事を発見したと熱弁しています。

さて、何かおかしい事に気づきませんか?

元々、エボラ出血熱は死亡率50%の病気で、汎血管内凝固症候群、肝障害、膵炎、腎不全多臓器不全症で死亡することが知られている病気です。

処方して死亡率が50%で処方薬から拒絶されたというのは、全く改善が見られなかったからであって、劇薬で50%亡くなったわけではないのです。

例えるなら、死亡率 99%の薬の治験で、患者にイベルメクチンを処方したら 99%の人が亡くなった場合、イベルメクチンは 致死率99%の毒薬だと言えるでしょうか?
言えませんね?

Compassionate Use of Remdesivir for Patients with Severe Covid-19 | NEJM
また、53人の新型コロナのレムデシビルの治験でも60%で副作用、23%で重篤な有害作用があったと主張していますが、彼の指摘している論文を見ると、
60%の副作用というのは、新型コロナによって呈していた症状。
23%の重篤な有害作用というのは、処方しても、改善が見られなかったり、亡くなったりした人の割合であることが分かります。
要するに、いずれの話も、専門知識がないため、論文が正確に解釈できなかったのが理由です。

そして、政府が毒薬で人を減らすためにレムデシビルを処方してるのだという主張へと続きます。
思い込みって、怖いですね・ω・

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