【Twitter】iOS 10 と Vista の開発に関する話がデマである理由

AppleとMicrosoftの人事戦略の比較。AppleはiOS10を600人の開発者で2年かけて完成させた、MicrosoftはVistaを1万人の開発者で5年かけた。人材の優秀さは双方変わらなかったが、違ったのはAppleは個人目標を置かずにチーム目標を追った。それだけで生産性が高まった、人事戦略が事業推進している好例。

— 伊東拓真＠CHRO（最高人事責任者）iYell株式会社→バリュー経営を世界へ (@takumaiYell) March 31, 2022

これ、５年位前にアメリカのビジネス誌であるファストカンパニーに掲載されていた記事なんですが
内容はこんな感じ

Why Employees At Apple And Google Are More Productive

・2000年代初頭のAppleとMicrosoftを比較すると言っておきながら、Vistaは 2001年からの開発を計上されてる15年も前の話である一方、iOS 10は記事掲載の半年前にリリースされた最新 OS。
・iOS 10 の開発が 600人というのは、その半年くらい前に流れたリーク情報が独り歩きしている可能性。（リークの内容は iOS 10 の 3Dセンサーの開発のためだけに Apple は 600人のイスラエル人を雇用しているという話）
・Vista の開発が遅れた大きな原因は XPで見つかった 大規模な脆弱性のせいで、Windows NTをはじめとするすべての開発製品のセキュリティが見直されることになったから。
・そもそも、iOSは 毎年 9月中頃に必ずリリースされると決まっているものなので開発が遅れた場合、機能などが削られて調整される。
・iOS は 自社製のハードウェアのスマートフォン専用OSであるのに対して、Vista は あらゆるパソコン上で動作する上、10年以上前のソフトとの互換性も要求され、接続されるデバイスも大量にあるパソコン用OSなので比較すること自体ナンセンス。

要するに、この記事の真偽を判断できずに紹介してしまう時点でお察しなのである  (･ω･)