HPVワクチン否定派が掲げるアジュバンドの成分、スクワレンの有害説、8年前にとっくに否定された常識であることが判明

子宮頸がん予防ワクチンの危険性-3

昭和51年、アメリカ東部ニュジャージー州のフォードディックス新兵訓練所で発見されたA(Hsw1N1)インフルエンザを鎮静させるために行ったワクチン接種が原因で、四肢の運動や知覚麻痺をおこす神経系疾患などを発症し、多くの死亡者も出した事件である。ギラン・バレー症候群は全身型の疾患であるが、「自己免疫」が原因とされ、末梢神経の障害が起こる疾患のフィッシャー症候群もその亜型と考えられている。また、これと同様に、湾岸戦争の帰還兵の中で集団発生した「湾岸戦争症候群」というのも、脱毛症や疲労感、痛み、記憶障害、倦怠感、出産異常、子供の先天性障害などの一連の症状を発症しているものである。湾岸戦争症候群を発症した兵士達には、炭疽菌ワクチンの接種が行われたが、そのワクチンにはカイロン社(アメリカ、カリフォルニア州)が開発したアジュバントMF-59(スクワレン)が添加されており、すべての兵士がスクワレン抗体をもっていたことが研究結果から分かっている。
これらに概ね共通するのは、①スクワレンが添加されたワクチン接種が原因であること、②これによって接種者にスクワレン抗体が形成されたこと、③これらの疾病は自己免疫疾患であることの三点である。

40年前の話を今の医学に適用するという、時代錯誤な話ですが、アメリカではどういう扱いになっているのか調べてみました。

Vaccination, squalene and anti-squalene antibodies: Facts or fiction?
ワクチン接種におけるスクワレンとスクワレン抗体の話は事実か作り話か

•スクアレンは、季節性インフルエンザA(H1N1)や新型インフルエンザA(H1N1)を含むいくつかのワクチンで免疫アジュバントとして幅広く使用されています。

•約10年前、湾岸戦争の退役軍人でスクアレンに対する抗体が検出され、湾岸戦争症候群に関連しているため、インフルエンザワクチンのアジュバントを含むスクアレンの安全性に関する広範な懸念が高まった。

•しかし、スクワレンに対する免疫反応が弱くて健康な人間に対しては、スクワレンを含むワクチンやMF59による免疫化によって有意に増加しないことが明らかになった。
湾岸戦争シンドロームによるストレスによる免疫不全が原因

・現在の科学的証拠によれば、スクワレンの抗体ができる危険性を理由にワクチン接種を否定することは不当であると指摘されている。

ちなみに、これ8年前の論文です。

そもそも、スクワレンは、人間の体の中に自然に含まれている成分です・ω・

アセチルCoA→HMGCoA→メバロン酸→スクワレン→コレステロール

コレステロールの前駆体ですね。

要するに、 『HPVワクチンを接種すると含まれているスクワレンによる抗体ができ免疫不妊になる』
ってのは、40年前の 水銀などの有毒なアジュバンドを使用していた時の話を発端に、20年前、湾岸戦争のストレスで免疫障害を起こした兵士の話を取り違えて問題になったものの、8年前には疑惑が解けた問題を持ち出して、危険だ!って騒いでいることが分かりました

HPVワクチンが危険だと言うなら、他のワクチンも同じレベルで危険であるということになるそうです ・ω・
ワクチン危険って言ってる人たち、いつも4、50年前の医学の話を持ち出してきますよね?なぜ?時間止まってるの?

Adjuvants in preventative vaccines: focus on Autoimmunity
ワクチンはリスクより利益の方が大きいからするんだよって話

※現在はスクワレンはHPVワクチンにはあまり使用されておらず、インフルエンザワクチンなどに使用されているそうです

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です