佐賀県教育システム「SEI-Net」を責められない理由が遥か斜め下な件

17歳少年が不正アクセス 佐賀県教育システム「SEI-Net」を責められない理由 (1/2) - TechTargetジャパン 教育IT

こんな記事が出ていたので読んでみたのだが、あまりにも内容が酷いので解説を交えて、紹介しよう
書いたのは森 無礼氏という全く無名なジャーナリストである

学校の成績情報といった重要情報が外部へ流出したのは、今回の事件が初めてではない。むしろ小中学校や高等学校といった教育機関からの重要情報の漏えいは、これまで何度も発生してきた。セキュリティ対策を含めてクライアントPCの管理が不十分で、情報を管理するための環境を十分に整備しきれていない教育機関が少なくないからだ。

確かに、教員のミスなどで漏えいしたことがあるが、いい加減なシステムをずさんな管理で運営し続けたことに問題がある。しかも、佐賀県内の教育ITの中枢という重要なシステムで発生した非常にクリティカルな問題なので、今までの流出と比較すること自体ナンセンスである

・教育IT先進県の筆頭とされる「佐賀県」で起きてしまったこと
・教育機関の情報システムの中で最も守らなくてはならない「校務システム」で発生したこと

という2点だ。これらが、日本の国家戦略でもある教育機関のIT活用を拡大していく上で、将来的に大きな懸案事項になっていくことは想像に難くない。

どちらかというと、教育IT先進県の名のもとに、杜撰なシステム剪定を繰り返し、専門知識を持つ職員やメンバーが少ないのをいいことに好き放題やってきたことが、外部からさんざん指摘されていたにもかかわらず、それを押し通した付けが回ってきただけという点に注目してもらいたい。

むしろ、『将来的に大きな懸案事項』として、ちゃんと取り上げるべきである
『教育IT先進県の筆頭』とは、名ばかりで、現場の生徒の事を全く考えていない
『教育IT慢心県の筆頭』というのが実情である。

起こるべくして起こったのをいまだに認める気配がない。今後も別の大きな問題を何度も繰り返すだろう。

無線LAN接続トラブルをはじめ、佐賀県のタブレット導入ではシステム運用面での技術的な問題が幾つも指摘されてきた。だが他の都道府県に先んじてタブレットの全県立高校の1人1台環境を実現できたのは、「教育先進県」と呼んでも恥ずかしくない成果だろう

実情は、念入りに行った試験導入を無視して、生徒を業者の利鞘の犠牲にした酷い状況で、
システムだけでなく、金銭・時間的な犠牲を生徒に強いて、学習成果もライセンス問題で残らない使い物にならなかった。正しくは「教育IT実験県」と呼んでもいいものだった。
導入さえできれば、大成果だという慢心が生んだのがこの結果としか言いようがない。

SEI-Netの試みは佐賀県のみならず、日本の教育の在り方を大きく発展させるかもしれない重要な一歩なのだ。
 
 今回発生した不正アクセスによる情報漏えいは、このような素晴らしい成果の全てを打ち消してしまう可能性すらある。これは佐賀県だけでなく、今後10年の日本全体の教育にも大きく影響を与えかねない由々しき事態だ。だからこそ教育関係者は、この事件やその先にある教育IT活用の課題を知っておかなくてはならない。日本の教育とその先ある日本自身の将来の希望の光を、この一件で消してはならないのだ。

『SEI-Netは素晴らしい成果なのだから責めてはいけない』これが結論らしい

どちらかというと、IT教育という重要な役割を担ってるものが、ここまでいい加減に作られて運用されていた責任を追求した上で、全て膿を出し切って構築しなおしてほしいのだが、ここまで持ち上げた記事になるのか、正直理解に苦しむ

『重要な役割だから責めてはいけない』という締めくくりの記事には失笑してしまうばかりだ

ま、杜撰な背景と金銭享受には某国も絡んでるということで、
ソフトバンクグループらしい記事ではありますがね・ω・

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3件のフィードバック

  1. 名無しのプログラマー より:

    誰かに頼まれて書いた記事じゃないのかなと。
    ま、反面教師ですよ
    一部の生徒たちは、「セキュリティの実情はこんなものだ」って学んだかと
    見守りましょう。…生暖かい目で

  2. ざる碁 より:

    >システム剪定
    敢えてやったと思えるほど、状況に一致している誤字ですね。
    本当に必要なものは次々に切り落とし、最後にカスだけ残ったシステムを構築したと。
    わかります。

  3. yoka より:

    守るべきデータに応じたセキュリティと考えれば、成績など標準偏差で付けたデータに大した価値は無いと思われてたんじゃないかなと私は思いますね。

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