Wake on Pattern Matchは誤作動が多いと思わてる件。実は正しい動作?

Wake on Pattern Match ‐ 通信用語の基礎知識

この機能はなぜか誤作動することが多い。

主因はLANカードのデバイスドライバーとされているが、このため不評であり、Wake on Pattern Matchで発生する最も多い質問は、残念ながら「無効にする方法」となっている。

通信用語の基礎知識では誤作動と書かれているが、実はちょっと違う

Windows 7 におけるネットワーク デバイスの電源管理

 Wake パターン。Wake パターンとは、着信ネットワーク トラフィックによってコンピューターのスリープ状態を解除するかどうかを決定するネットワーク パケット フィルターです。これらのパターンは、ネットワーク アダプター上で有効にできます。ネットワーク アダプターでは次の Wake パターンをサポートできます。

・IPv4 および IPv6 の新しい着信 TCP 接続 (TCP SYN IPv4 および TCP SYN IPv6) によるスリープ解除

・802.1x の再認証パケット

ビットマップ パターン。ほとんどのネットワーク アダプターは、ビットマップ パターン フィルターを使用してプログラミングできます。ビットマップ パターンは、ビットマップ マスクおよびパターン フィルターによって定義されます。ネットワーク パケットを受信すると、パケットがビットマップ マスクを使用してマスクされ、パターン フィルターと比較されます。一致が検出された場合、ネットワーク アダプターはコンピューターのスリープ状態を解除します。

Magic Packet。Magic Packet は常にサポートされるため、パターンを使用する必要はありません。Magic Packet は、ほとんどのメディア共有アプリケーションを含む、一部のアプリーケーションで使用されます。

実はWake on Pattern Match には3種類のパターンマッチングの方法があって、本来 "Wake on Pattern Match" と呼ばれるのは、真ん中の特定のBITMAPを使ってマッチングを行って起動する方法なのだが…多くのLANカードのベンダーは一番上の事を指してしまっているのだ。一番下は WOL と呼ばれる最もメジャーな方法だ。

有線LANの場合 TCP/IP で SYN パケットを受信するとパソコンが起動すると書かれている。

SYNパケットとは|TCP SYN|synchronize packet - 意味/定義 : IT用語辞典

TCPでは、まずクライアントがサーバにSYNパケットを送り、サーバがクライアントにSYN/ACKパケット(ACKフラグとSYNフラグをセットしたパケット)を返信し、最後にクライアントがサーバにACKパケット(ACKフラグをセットしたパケット)を送ることで接続が確立する

要するに、なんか別のPCからアクセスしようとしたら、PCが起動するという状態になるわけだ。

例えば、ルーターやNASが、電源を落としたPCに TCPで通知などを行うと起動する。

|。・ω・) 。o (ダイレクトにネットにつながってる環境以外だと、ほとんどの場合しばらくするとPCが起動する仕様になるんじゃね?)

要するに、BITMAPによる照合アプリを提供せずにパターンマッチでもなんでもない基本的な機能の事を Wake on Pattern Match って呼んでるからダメなんだと思う。

従来通り、Wake on LINK って呼べばいいんじゃないですかね?

おすすめ

3件のフィードバック

  1. 名無し より:

    Linuxのunicast起動で同じ問題に直面しております。
    ハイバネートの直後に起動してしまうので、原因はご説明の通りかと推察されるのですが
    >ルーターやNASが、電源を落としたPCに TCPで通知などを行う
    この部分について少し教えていただけにでしょうか?
    こういったルーターの挙動の名称などがわかれば解決の糸口になるかなと思うのです、、、

  2. 黒翼猫 より:

    考えられるのは、uPNP による通信、NAMEサービスの状態変化の通知 、
    Windows ファイル共有を行っていた 相手PCへの通知などかなとおもいます
    ほかにもありそうですが

  3. RAN より:

    何故か起動してしまうので調べてもぱっきりしない・・・本サイトで腑に落ちました、ありがとうございました。
    試して様子を見ます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です