山田祥平氏の記事を読んでモニタがTVと同じで何が悪いと思ったら釣りだった件

PCのディスプレイがTVと同じで良いはずがない - PC Watch
という謎のブログ記事が流れてきた。横長になって並行作業する上でとても使いやすくなったんだが、何がいかんのだ?と思って記事を読んでみたところ

ブラウン管の時代には、コンピュータのディスプレイはTVと同じ縦横比4:3と相場が決まっていた。今、TVは16:9となりコンピュータもそれに倣っている。誰もがそれでは使いにくいと分かっていながらだ。抜本的な解決策はないものだろうか。

冒頭でずっこけた
これは、正しくは、『誰もがそれでは使いにくいと思っておらず、自分は使いにくいと理解してもらえないからだ』だろう。

うちの自宅のメインPCは フルHDで 1920 x 1024 1080で使っているのだが、縦に十分な情報が入るので横長でも便利に使えるし、何が言いたいのかわからない。


で、以前のツイートに言及しているのだが

たぶん16:9の液晶を使い続ける限りPCに未来はない。格段にコストが上がることからベンダーは消極的だけど、せめて16:10にしてほしい。そういう意味では3:2に強引に舵切りしたSurfaceは高く評価したい。縦でも横でも使いやすいから。

Surfaceはタブレットでスマートフォンじゃないので、縦長じゃないのあたりまえだし、正直、何を言ってるのかよく分からない。
『縦長のタブレットをメーカーが出さなかったことを俺は評価するぞ』って言ってるんだろうか?
|。・ω・)。o (これ、本気で書いてるのなら、逆に面白いけど)

さて、VAIOの商品開発チームの説明では、モバイルPCに特化して考えたときに、カバンの中での収まりの良さを考えて16:9のディスプレイを選んだという。それはそれで一理ある。その一方で、Panasonicのチームは16:9液晶だった先代のSXシリーズに対して、縦方向の解像度を増やした16:10を採用し、資料の閲覧をしやすくしたという。

レッツノートで企業力UP! ビジネスモバイル最強化計画 — PCOnline SPECIAL
これは、モバイルPCなのである意味当たり前の話だよなぁってのが感想だ。
東芝のLibretto など、横長で極端に縦方向のドット数が少ないPCをノートで使用すると、作業の効率が落ちる。
ノートパソコンやタブレット端末が縦長だと使いにくいのは自明だろう

十分に縦のサイズも確保できた上で利用できるディスプレイで、TVと同じフルHDで使うのが何が悪いんだと思って読み始めて、冒頭でもブラウン管の話が出てきたので、てっきり外付けディスプレイの話になるのだと思ったら、全くその話が出てこない

このブログ記事はタイトルが釣りなので、
本文に出てくる、『縦型のディスプレイを持つモバイルノートPCはなぜ出てこないのか』
にした方がいいと思った

|。・ω・)。o (昔はブラウン管だったって話から始まったのに、中身ノートパソコンの話でデスクトップパソコンの話が一切出てこないって…訳わからない )

14:00 追記

ノートPCはもちろん、一体型などのデスクトップPCであっても、16:9液晶を使い続ける限り、どんなにがんばってもTVには勝てず、使い勝手でスマートフォンには勝てない。誤解を怖れずに言えば、PCが16:9液晶を使うのはコスト以外に意味がないのだ。

一番最後に前触れもなく、『一体型のデスクトップも』とか言い出してるけど、十分に縦の解像度が確保されているデスクトップの横長画面の何が悪いのかわからない。つながりはどこ?
|。・ω・)。o (しかも、なんで一体型限定なんだ?)
PCのメリットで値段が安いのは大きなアドバンテージなのに、コストしかメリットがないとか言っちゃうのは、昔30万、40万出してノートパソコン買ってた人間から見れば5万も6万も変わらないっていう古い考えだと思う

やっぱり、山田祥平氏の記事の内容がひどい件
XPの今後を予想した記事が色々ひどい件について

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7件のフィードバック

  1. 通りすがり より:

    一般人からしたら16:10でも、16:9でも誤差の範囲内だと思うんですよ。
    山田祥平氏は最後の方で
    >PCが16:9液晶を使うのはコスト以外に意味がないのだ。
    と言っているが、このコストが重要であって
    スペックがディスプレーの比率、解像度以外が全く一緒の構成で
    16:9(1920×1080)で5万円のパソコン
    16:10(1920×1200)で6万円のパソコン
    だったら前者が買うと思うんですが…。
    明らかに違うレベルの解像度差(1280×1024から1920×1080へ)に代わっても
    「なんか少し広くなったな」程度しか思わないんですよ、一般人は。

  2. 黒翼猫 より:

    山田祥平さんの記事ってなんかどれも10年くらい時代がずれてるような気がするんですよね。
    発行元はネタでかかせてるのかなぁって思ってる
    末尾の文は見逃してたので、少し追記しました

  3. やし より:

    昔、使っていたVAIOのノートが、
    1600×1200だったと思うんですが、
    画面の高さ(物理的な)が有って
    非常に便利でした。
    現状のノートは、同じインチだと
    高さが無さ過ぎます。
    デスクトップなら、横長の利点は、
    そのまま画面の広さとなりますが、
    ノートだと無駄なスペースに
    感じます。
    GRX-81だったか?
    ほんとに画面デカかったです。

  4. 七品名無し より:

    新品5万、6万レベルのノートPCにフルHDは載っていません。
    ノートPCの液晶解像度の変遷を知っていないと
    理解出来ない内容を説明無しに書いてるようです。
    SVGA(800×600),XGA(1024×768),WXGA(1280×800),HD(1366×768)
    一旦縦800になった後でXGAと同じ768に下がって(退化)
    そこにリボンUIが合わさって実質の作業領域が狭くなったと。
    普段、PCで文書や資料作成しない一般ユーザーには
    あまり関係ない話なんですが、
    CGやCADを使っていると、フルHD(1920×1080)とWUXGA(1920×1200)
    の価格差が2万円なら、その縦120ドット違いの負担は必要経費。
    とどのつまり、画面解像度は性能の一部です。
    それから、フルHDは1920 x 1024ではありません。

  5. 黒翼猫 より:

    私も、新品フルHDのノートPCが5万、6万レベルで売られれてるなんて思いませんが
    5~6万のワイド液晶を持ったノートパソコンは普通に売られていますよね
    どっちかというと、厳密な価格が問題なのではなくて、高額なノートPCを購入してた世代なので
    ここまで安くなると、コスト的なメリットには関心がなくなってるんじゃないかという分析です。
    あと、すみませんデスクですが1920×1080の間違いです、そんな解像度設定そもそもなかったw

  6. やし より:

    結局、縦1200無くても
    気にならないユーザーの
    PCの使い道は、
    ほとんどスマホやタブレットで済む
    (置き換えても事足りる)ってことで、
    自然とノートPCは廃れる気が。

  7. anon より:

    またツッコミ所満載な記事だなと思ったら山田祥平氏で吹いたwww
    ただ、理由は違いますが横長方向へPC業界全体がシフトしたのは失敗だったとは思ってますけどね
    スマホが隆盛して縦長向けのデザインが多くなってきて、それに合わせて各種ソフトウェアのUIやウェブデザインも縦長向けが増えてきました
    デスクトップ用も縦長メインにしろとは言いませんが、やはり若干の不便は感じます

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