HDD の余裕のある人に Windows 2000 バックアップ

Windows 2000にはシステムの復元機能が無いため、DualBootにして、いざと言う時にもう一つのSetupから起動できるようにすることを以前薦めました。


Dual Boot にすることで、実はバックアップも容易になるのですが、そのときのちょっとしたコツを書きます。

まず、Windows 2000が起動しなくなるときの原因の殆どが

・レジストリハイブの破損 ( WINNT\system32\config に入ってるファイル)
・不正なサービスやドライバのインストール ( WINNT\system32\config\SYSTEMファイル)
・間違ったドライバのインストール。( WINNT\system32\drivers )
・システムファイルの破損。 ( WINNT\system32 )
・システムファイルの削除。 ( WINNT\system32 )

と言うように、殆どが、 WINNT\system32 フォルダに集約されます。

これを考慮すると、バックアップの規模をいくつかに分けることが出来ます。

Lv1 レジストリハイブのみのバックアップ
\WINNT\system32\config のみのバックアップですから多くても100M程度のファイルのバックアップで済みます。
これだけでも、上の2つの問題を回避することができるので、手間はそれほどかからない割に、効果は大きいのです。

Lv2 system32 フォルダのみのバックアップ
\WINNT\system32 のみのバックアップなので、1つのフォルダをコピーするだけでよいので手間がかからないのがポイントです。 ただし、ファイルが多いので、多少時間がかかります。
上記の問題であれば殆ど解決できるのでこの方法だけでもかなり有力なバックアップ方法です。

Lv3 WinNT フォルダのバックアップ
この方法はかなりファイルが多くなるので、$NtUninstall などで始まるフォルダ(Windows Update のアンインストール情報ファイル)、SoftwareDistribution(Windows Update のログとインストールした後のごみ)、Installer フォルダ(全てのファイルのインストール情報)を除外するのをお勧めします。

Program Files フォルダをバックアップしていないので、Program Files にあるファイルが壊れるとそのソフトの再インストールが必要ですが、インストール情報がそのまま残っているので、簡単に復元することも出来ます。

Documents and Settings も含んでいないのでデスクトップやマイドキュメントのファイルがバックアップできませんが、起動時のトラブルがほぼこのバックアップで解決できるので、一番良いバックアップ方法だと思います。

バックアップからの復元時の注意点ですが、実は Flash Playerが インストールしてあるとスムーズに進みません。

\WINNT\system32\Macromed\Flash フォルダを移動してみれば分かると思いますが、アクセス権限ではじかれてしまいます。
予め、このフォルダだけ、バックアップ対象から外してしまった方がいいかもしれませんね。

ちなみに、私は自宅は、Lv1のバックアップ。仕事用のPCは Lv3のバックアップ方法を採用しています。

関連記事:
NT系デュアルブートの基礎知識
System Volume Information やVista の制限フォルダにアクセス
FlashPlayer 10とGetSystemWow64DirectoryA
パーティション分けしてないPCにバックアップ用にWindowsをもうひとつ入れる

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2件のフィードバック

  1. PONUYON より:

    実は、私、以前から、メインPC、2台は、別HDDに2k入れてデュアルブートしているのですが
    (無印-SP4とやたらライセンスが余っているので、出来るわけですが)
    色々と便利ですよね、バックアップは勿論、HDD交換の際も
    片方を、起動出来るようにしておくと
    直前まで、使っていた環境を、そのまま、コピーして使えますし(アクチベーション必要なソフトは再アクチ必要になる事あります)
    ネットPCだけ、余剰ライセンス無く、シングルだったので、例のVIAの時、起動不能で、あせりましたけど

  2. PONUYON より:

    実は、私、以前から、メインPC、2台は、別HDDに2k入れてデュアルブートしているのですが
    (無印-SP4とやたらライセンスが余っているので、出来るわけですが)
    色々と便利ですよね、バックアップは勿論、HDD交換の際も
    片方を、起動出来るようにしておくと
    直前まで、使っていた環境を、そのまま、コピーして使えますし(アクチベーション必要なソフトは再アクチ必要になる事あります)
    ネットPCだけ、余剰ライセンス無く、シングルだったので、例のVIAの時、起動不能で、あせりましたけど

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