ビタミンDと新型コロナウイルス

よくある質問 | 医療法人杉原クリニック

ビタミンDは、新型コロナウイルス感染症の重症化のリスク因子の一つとして、認められています。そのため、下図ように、ビタミンDが正常値でない方は、死亡率が20倍高くなるため、サプリで、補充する必要があります。最近では、病院でも測定できるようになったため、栄養失調があるかどうかの確認ができます。日本人の50%以上はビタミンD欠乏症のため、薬やワクチン接種の効果が十分に出ない可能性があるのです。がん治療もウイルス感染症も同じです。ビタミンD(25(OH)VD)は、病院の血液検査で測定可能です。(通常予防であれば、1日1000~2000IU、非常事態宣言中は1日3000~4000IUのビタミンDの1か月摂取が必要)

ビタミンDの摂取を勧めてる医療関係のサイトを見かけるのですが中にはここのように新型コロナの予防に2~3倍の摂取を勧めているものも見受けられます

ビタミンDを接種することで新型コロナウイルス感染や重症化を防げるのか(メンデルランダム化解析) | 新型コロナ関連情報 | 公益財団法人 東京都医学総合研究所
少なくとも、ビタミンDは過剰摂取しても新型コロナウイルス感染や重症化を防げないという研究報告があるようです。欠乏を補うためにサプリなどを使うのはよいのですが、過剰摂取は有害です。

伊藤消費者庁長官記者会見要旨(2021年8月25日(水)) | 消費者庁
消費庁から子供のビタミンDの過剰摂取について注意喚起が出ています。
なんでも、子供の1%がビタミンDの過剰摂取をしてるとのこと。

ビタミンDの働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット
過剰摂取は適正量の8~10倍くらいの量です。
新型コロナの予防として、大人の通常の3倍量のビタミンDをサプリとして摂取すると簡単にその量に達してしまうのは予想できます・ω・

ビタミンDをとりすぎると、高カルシウム血症が起こり、血管壁や腎臓、心筋、肺などに多量のカルシウムが沈着します。そのため腎機能障害や食欲不振、嘔吐、神経の興奮性の亢進などの症状が現れます。

限度を知らない馬鹿な親もいるようですので、注意が必要ですね(˘ω˘)

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