アラートループ をトレンドマイクロがブラクラ認定した当時と現行のブラウザで対応する方法を検証



アラートループが基本操作でできるかどうかと言う話で、議論になっていますが、今のブラウザは確かに簡単に閉じられるのですが、(トレンドマイクロがブラクラ認定した) 当時はそんなに簡単じゃなかったのを私は記憶しています。

Twitter上でブラクラURLを含む投稿の拡散を確認、iPhoneでも被害 | トレンドマイクロ セキュリティブログ

トレンドマイクロ が アラートループのリンクを 「ブラクラURL」と呼び  SNSでの拡散を確認 とした 2013年3月の主流ブラウザで、対策が本当にできないようなものだったか当時のブラウザを引っ張り出して実際に検証してみました

プラットフォーム 対応の難易度 対策例
Internet Explorer 6 (Windows 2000) モーダルダイアログで停止不可能なので難しい ・ログオフ
・タスクマネージャーで終了
Internet Explorer 8 (Windows XP/7) モーダルダイアログで停止不可能なので難しい ・ログオフ
・タスクマネージャーで終了
Internet Explorer 10(Windows 8.1) モーダルダイアログだが、停止できなくもない。ESCおしっぱなしで「x」を連打してると高確率で閉じれる ・ログオフ
・タスクマネージャーで終了
・ESC+「x」連打
Google Chrome 26 モーダルダイアログだが停止可能 ・繰り返しダイアログの停止にチェック
Firefox 19 タブを閉じるだけ ・タブを閉じる
・プログラムを簡単に終了できる。
Android 4.0 モーダルダイアログでアプリを終了しても再起動するとNG ・標準ブラウザの場合アプリ終了後、設定からアプリのキャッシュを消すかネットワークを一旦切って接続。
Safari
(iOS 6)
モーダルダイアログでアプリを終了しても再起動するとNG ・標準ブラウザの場合アプリ終了後、設定からアプリのキャッシュを消すかネットワークを一旦切って接続

実際は、ちょっと その端末に詳しい人じゃないと、右往左往することになったのは間違いないようです。

alp
Firefoxの場合

alpx
iOS でネットワークを遮断して対応した所

alpy
Windows XP でタスクマネージャーを開いて対応した所

元々、これらのジョークスクリプトは、リンクを踏んだ人のブラウザを誤動作させてパソコンにダメージを与えるようなブラクラではなく、いらいらさせたり、面白がらせたりするのが目的のものでした。

まぁ、確かに、簡単に閉じることができなくて、いらいらさせるという点では目的を果たしていた訳ですね。

それを、トレンドマイクロさんの手によって 「非常に悪質だ」として 犯罪に分類してされてしまったことはかなり異常だったわけです( ˘ω˘)

おまけ:『無限アラート事件で起訴された時の』バージョンの対応

プラットフォーム 対応の難易度 対策例
Internet Explorer 10(Windows 7) モーダルダイアログだが、停止できなくもない。ESCおしっぱなしで「x」を連打してると高確率で閉じれる ・ログオフ
・タスクマネージャーで終了
・ESC+「x」連打
Edge
(Windows 10)
モーダルダイアログだが。
複数回で閉じれる
・繰り返しダイアログの停止にチェック
Google Chrome 66
(49でも問題なし)
・複数回で停止可能
・タブを閉じるだけ
・繰り返しダイアログの停止にチェック
・タブを閉じる
Firefox 60 ・複数回で停止可能
・タブを閉じるだけ
・タブを閉じる
・プログラムを簡単に終了できる。
Chrome
(Android 6)
・タブを閉じるだけ ・タブを閉じるだけ
Safari
(iOS 11)
(iOS 9でも問題なし)
・タブを閉じるだけ ・タブを閉じるだけ

正直言って、ダイアログが閉じれなくて困るということは通常あり得ないですね( ˘ω˘)
セキュリティホールだらけの Android 5.x以前のオンボロ端末使ってる人とか、XPを未だに使ってる人が ちょっと苦労する程度でしょうか?
ちなみに2015年ごろのブラウザから対応が始まっています。
警察が、逮捕した根拠は、6年前のトレンドマイクロの資料ってことでいいんじゃないですかね?

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1件の返信

  1. 通りすがりの猫 より:

    例のやつは 繰り返しダイアログの停止 が出なかったような気がする

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