ギャラップ社調査『日本は熱意ある社員の割合が先進国最下位』の真相を考察してみた
「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査 :日本経済新聞
日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかないことが分かった。米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位と最下位クラスだった。
企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%、「やる気のない社員」は70%に達した。 |
話題になってる、アメリカギャラップ社の調査ですが、結構昔から毎年のように、新聞で取り上げられています
ちょっと探してみたところ12年前のものが見つかりました
asahi.com: 会社への忠誠心、日本が世界最低 「非常にある」9%-社会
日本人の会社への帰属意識や仕事への熱意は世界最低水準――。そんな結果が、米世論調査会社のギャラップの調べで明らかになった。帰属意識や熱意が「非常にある」と判定された人の割合はわずか9%で、調査した14カ国のうち最低。4人に1人が「まったくない」とされ、職場に反感や不満を感じているという。
調査は今年3月に電話番号から無作為に選んだ千人を対象に、「自分の得意なことを行う機会が毎日ある」「自分が何を期待されているかがわかっている」「自分の意見が考慮されているように思う」「成長を励ましてくれる人がいる」など12問を5段階評価で答えてもらい、総合的に評価した。 その結果、仕事への忠誠心や熱意が「非常にある」が9%、「あまりない」が67%、「まったくない」が24%となった。03~04年に同じ調査をした他国と比べると、「非常にある」はシンガポールと並んで最低、最も高い米国(29%)の3分の1以下だった。一方、「まったくない」はフランス(31%)に次ぐ2番目の多さだ。 |
これを見ると、アンケートの内容も分かりますね
どこかで見たアンケートだなと思ってさがしてみたところありました
Unhappy Employees Outnumber Happy Ones By Two To One Worldwide
【矢口新】日本人は自分の仕事に不満が多い? | 投資の学校-株式投資-講師陣によるWEBマガジン
1 職場で自分が何を期待されているか知っている 2 仕事を間違いなくこなすための材料や道具をもっている 3 職場で、毎日、自分が最も得意なことをする機会がある 4 この1週間に、職場で良い仕事をしたとして認知されたり称賛を受けたりした 5 上司やその他、職場のだれかが、自分のことを一人の人として気にかけてくれているようだ 6 私が進歩していくのを励ましてくれる人が職場にいる 7 職場で、自分の意見をくんでくれる 8 会社の使命や目的が、自分の仕事は大切だと感じさせてくれる 9 同僚たちは質の高い仕事をしようと努力している 10 職場に仲の良い友人がいる 11 過去6カ月の間に、私の仕事が進歩したと職場のだれかに言われた 12 昨年、仕事で学び成長する機会があった |
赤字が2005年の朝日新聞で紹介されてる設問なので、この12個の質問で間違いないでしょう
アンケートの結果を元に、どういう人が多いかをぶんせきしてみれば、マスコミが取り上げた
『企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%、「やる気のない社員」は70%に達した』というのが、日本の国内事情を知らない海外によるコメントをそのまま記事にしたことがわかると思います。
・会社は個人に特別な期待をせず、単なる労力としか見ていないので個人の得意不得意は重視しないし、意見も聞かない、重視するのは仕事に慣れる事で成長も望んでいない(設問1、3、7、11、12)
・仕事に無駄があってそれを指摘しても、最適なものが宛がわれないで工夫することだけを強いられる(例:パソコンが10年前のおんぼろマシンで起動に30分かかるなど)(設問2、7)
・上司は部下を誉めない (設問4、5、6、11)
・保身に走り、新しい技術をとり入れようともしない傾向が高いため、プライドが感じられない(設問8、9)
・サービス残業を強いられ、質より料、いいものよりコストをいかに削るかに執心している(設問9)
・定時退社を監視する風潮がありとても、仲良くやってられる雰囲気ではない(設問10)
どうでしょう?こう書くと、日本で働いてる社員に問題があるのではなく。日本の企業体質に問題があるように思いませんか?
10年以上もマスコミはそのことをごまかして、社員の責任に置き換えて、会社の肩を持ってるから、いつまでたっても改善しない。むしろ12年前、熱意をもって働ける職場にいる人が、9%だったのが6%に落ち込んでるのです。
同社は「米国は不満があれば転職する。日本は長期雇用の傾向が強いこともあって、相当我慢しているのではないか」と分析している。 |
少なくとも12年前のギャラップ社の分析の方が適切だと思いますが…。
こういうの、自社で分析する能力すらないのなら、報道機関として失格なのではないでしょうか ・ω・
それではここで、スタジオジブリの求人に対する海外の反応を見てみましょう・ω・
スタジオジブリが新作のために新人アニメーター等を月給20万以上で募集 → 海外ニュースサイト「ちょっと生活していける金額じゃないけど、あのジブリで働きたいなら…」
https://t.co/GAzevXaKpt
分析に関してはおっしゃる通り、しかしマスコミ批判は的外れですね。
最初の段落は客観的な結果を述べているだけなのでやむを得ませんが、その解説代わりにインタビューがあって、本人ではなく上司の問題と述べているわけです。”上司の問題”というのは”会社の問題”の米英流な表現であって、結局記事でも猫さんと似たことを言っているのですよ。わかりにくいのかもしれませんけど。
分析に関してはおっしゃる通り、しかしマスコミ批判は的外れですね。
最初の段落は客観的な結果を述べているだけなのでやむを得ませんが、その解説代わりにインタビューがあって、本人ではなく上司の問題と述べているわけです。”上司の問題”というのは”会社の問題”の米英流な表現であって、結局記事でも猫さんと似たことを言っているのですよ。わかりにくいのかもしれませんけど。
私は社員に問題があると思います。
自由主義経済では問題のある企業は生き残れません。
熱意の有る企業は熱意の無い社員は雇用しませんし、熱意の無い企業はどうやって金儲けしているか考えてみましょう。
私は社員に問題があると思います。
自由主義経済では問題のある企業は生き残れません。
熱意の有る企業は熱意の無い社員は雇用しませんし、熱意の無い企業はどうやって金儲けしているか考えてみましょう。
yoka さんは やりがいで本当に仕事に対して熱くなれる話と、上下関係の厳密化で熱くなってる体育会系の上辺だけの話が理解できてないんだと思うよ ・ω・
日本企業の「熱心のベクトル」が間違ってるのが問題なのだ
yoka さんは やりがいで本当に仕事に対して熱くなれる話と、上下関係の厳密化で熱くなってる体育会系の上辺だけの話が理解できてないんだと思うよ ・ω・
日本企業の「熱心のベクトル」が間違ってるのが問題なのだ