アイオーデータ機器さんが約70万円の音響向けぼったくりNASを出すと聞いて
商品情報 - “X”の称号を与えられた上位モデル「HFAS1-XS20」が登場 | fidata | IODATA アイ・オー・データ機器
「HFAS1-X」シリーズは、定評ある「HFAS1」の基本設計をベースに、 2TBの大容量化とオーディオ機器に求められる品質を両立するオーディオ専用設計のSSDユニット「X-Cluster SSD」を搭載し、 3.2mm鋼板採用によりシャーシ剛性を大幅に向上することで、 さらなる飛躍を遂げたfidataネットワークオーディオサーバーの上位モデルです。 ※回路設計、ソフトウェアは従来の「HFAS1」シリーズと共通です。 またHFAS1/HFAS1-Xシリーズ共通で2016年12月を予定するファームウェア・アップデートにより、 |
価格は 税込で約 70万円
えー、ぼったくりじゃ?って思ったので調べてみたよ
まず、NASは 500MB x 4 構成
|。・ω・) 。o (えっ、SAMSUNG のSSD使うんだ…。)
サムスンの、512G のSSDなんですが
TLCメモリ搭載の 750 EVO (約1.7万、実売 1.3万)
とV-NANDメモリ 搭載の850 EVO(約2万、実売 1.8万)
とハイエンド向けのV-NANDメモリ 搭載の850 PRO 仕様(約3.7万、実売3.5万)の3種類があります。
安い方はこんな感じ、TLC のやつかどうかは区別ができません。
高い方はこんな感じ
さっきの写真を見ると
( ゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚)
どうみても安いやつですね。 4台で5~7万、まぁ、高い方でも15万位ですが、
サムスン製って時点で安さにこだわってると思いましたが
どう見ても下位モデル品質にはこだわってない模様w
下位モデル、χ-モデル…、そうか、X-Cluster SSD とは 下位クラスター SSDの略だったのだ!
ところでこの説明、ハードウェアでストライピング下RAIDを ソフトウェアRAIDによって、更にストライピングにするか、ミラーリングにするか選択することができる。
既定ではミラーリングになってるそうなんですが、
サムスンのSSDを、4台ストライピング構成で使用するとかいう時点で正気じゃないと思うんですが、
ミラーリング構成が問題。
これだと、RAID 10 構成になってしまう。
通常組み合わせるのは RAID 01
SSDを左から A、B、C、Dとしたときに障害耐性について表にするとこんな感じ
A | B | C | D | 結果 |
健全 | 健全 | 健全 | 健全 | 問題なし |
健全 | 健全 | 健全 | 故障 | 利用可能(冗長化エラー)、4パターン |
健全 | 健全 | 故障 | 故障 | 利用可能(冗長化エラー)、2パターン |
健全 | 故障 | 健全 | 故障 | 障害、2パターン |
健全 | 故障 | 故障 | 健全 | 障害、2パターン |
健全 | 故障 | 故障 | 故障 | 障害、4パターン |
故障 | 故障 | 故障 | 故障 | 障害 |
X-Cluster (RAID 10の場合)
一般的なRAID01の場合はこうだ
A | B | C | D | 結果 |
健全 | 健全 | 健全 | 健全 | 問題なし |
健全 | 健全 | 健全 | 故障 | 利用可能(冗長化エラー)、4パターン |
健全 | 健全 | 故障 | 故障 | 障害、2パターン |
健全 | 故障 | 健全 | 故障 | 利用可能(冗長化エラー)、2パターン |
健全 | 故障 | 故障 | 健全 | 利用可能(冗長化エラー)、2パターン |
健全 | 故障 | 故障 | 故障 | 障害、4パターン |
故障 | 故障 | 故障 | 故障 | 障害 |
RAID 01の場合
デメリットしかないので、普通は組まない方式だ
要するに2台故障したときに、復旧不能になる確率が50% 2倍になるのだ・ω・
もしかして、故障率あげて、サポート料金までぼったくる作戦ですかね?
HFAS1の登場から1年、"X"の照合を与えられた上位モデルが登場
上位なのにχ(下位)って面白すぎでしょ、アイ・オー・データさん?
10万未満の原価でNAS出すのって素敵です・ω・
こ、これはやはりお約束どおり
×(バツ)なのではないでしょーか
無酸素銅線の音響用LANケーブル(w)なんてものが存在する世界なら
許されるのかも(いや、許されない)
通常使われるのは RAID10 (ミラーリングしたものをストライプ)だと思うのですが
この機種の説明見ると、RAID01になっちゃいますね。
RAIDの説明、変に混じってませんか?下層がストライピング固定で上層がミラーリングならRAID 01となってRAID 10の要素ってないと思うんですが。
説明の表も変で、RAID 01ではBとDが故障したらストライピングの片割れが無くなるので利用不可になる筈です。
それとクラスタ化=それぞれで完結なら、これってSSDの中身がこっそりRAID 0になってるだけで単純にRAID 0とRAID 1の製品じゃないのかなと。流石にそこまで酷くはないのかな。
下層がストライピングで上位ミラーリング/ストライピングの切り替えですね。
下位がハードウェアRAIDで1台のSSDとして動作するようなものなので
故障率2倍・速度2倍のミラーリング構成と見ることはできますね
だから、実質RAID 10になります
RAID01でB、Dがこわれた場合じゃなくて、C、Dが壊れた場合が使用不能に
なるケースになります。だから、50%じゃないくて、確率2ばいの間違いですね。
まぁ、設計思想をみると、正直あまりこだわりの製品には見えませんね。
■設計思想
>HFAS1では、システムのキャッシュデータを
>随時ドライブに解放しているので、
>データ書き込み中以外の突然の電源断の場合にも、
>システムおよび音源データが破損・損傷することはありません。
いくらメモリキャッシュをなくしたところで
ストライプデータが同時に書き込んでいる保証は何処にもないはず?
私だったらコントローラひとつにまとめてハードウェアRAIDに大容量コンデンサつけたい。
>回路設計
HDD電源部分で1000μF超のコンデンサを22個付けてるとか頭おかしい。
たくさんつければいいってもんじゃないぞ。
>スイッチング電源2機搭載
システム部ぐらい、非スイッチングつけてもいいんじゃないでしょうか・・・・・・。
>SSD安いやつ
HDD時代もWD REDじゃなくてGREEN使っている模様。
これ、ネットワークオーディオであってNASとは似て非なる分野の製品ですよ
DACの音の質感が好みだという人が存在する限りどんな値段をつけても相場の範囲になる世界なので特に違和感のある価格という感じはしません
私はアイオーの音響製品なんて絶対買いませんけど・・・
この製品はそもそもLANやDACがボトルネックになるのでSSDをストライピングする意味自体がないというのが最大のツッコミどころだと思います
まだ、このネットワークオーディオにUSB端子があって、そこに音源接続できるなら
意味があると思うんだけど、これに触れると殺されてしまう気がする・ω・