イベルメクチン濫用に関するOverDoseと耐性ウイルスの懸念事項

イベルメクチンは新型コロナに対して抗ウイルス効果を発揮するには最低6倍の血中濃度が必要とされていることから、北里大学では、従来のイベルメクチンの10倍の薬剤活性を持つ新薬の開発を8年計画で取り組んでいます。
イベルメクチンの10倍超活性めざす コロナ薬開発で北里大-Meiji ファルマ会見 - 化学工業日報

RCTで行われてる治験はほとんどの場合は用量内での1ショット服用になっています。
ところが、イベルメクチンを推奨する医師によって、用量を超えるイベルメクチンが慢性的に使われているというのです。
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イベルメクチンは用量の10倍までは安全に使えると主張している医師もいます。
論文を調べてみると120mgのワンショット服用で副反応がプラセボと同レベルだったとしています。
この論文や別の高脂質と一緒にイベルメクチンを服用した場合は2.5~3.5倍の薬剤活性になったということで意図せぬOverDoseになることに対して注意を促しています。
(PDF) Safety, Tolerability, and Pharmacokinetics of Escalating High Doses of Ivermectin in Healthy Adult Subjects

つまり、3~4日以上続けて空腹時ではなく食事と一緒にイベルメクチンを摂取すると安全だとされている10倍を簡単に超えてしまうのです。ご注意を。

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この例、イベルメクチンに通じるものがありませんか?
【症例1】は用法外適用
【症例2】は個人輸入で飲んでる事例
【症例3】HIVにも効くといううわさを聞いて

イベルメクチンが決定的な特効薬ではなく効きにくいとされている理由の一つが用量が足りないことです。低用量の抗生物質を長期的に飲み続けてはいけない理由の一つが、ウイルスを殺し切れなくて、耐性ウイルスが出てくるリスクが大きくなるからです。

21580382 研究成果報告書 - KAKEN
牛については10年前に薬剤耐性が確認されていて現在進行形で問題になっています。
功名心で、無責任にイベルメクチンを推奨してる医師のせいで、イベルメクチンの全く効果がないウイルスが出てこないといいんですけどね (; ˘ω˘)

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