JBPress さんの書いた記事「中国で終息の嘘と2次感染の危険性」の7つの嘘

こんな記事がでていましたが、ご用心。
はっきり言って、先日の空気感染の記事並みのデタラメだらけです
まず、タイトルに書いてる事が、憶測レベルの話の詐欺なのですが、そこに至るまでの時系列データがデタラメで、自己満足の中国叩きの記事になっています。
これは酷い 

1. 「昨年の12月1日には、武漢の海鮮市場において41例の感染症患者の発生が確認されていた」
これは1月19日で、12月1日はpcr無しの臨書診断で初めての患者が確認された日である

2. 「12月8日には最初の患者発生が世界に報じられた」
12月8日は最初のpcr検査による陽性が判明した日であり、
時系列めちゃくちゃである

3.「武漢市の医師たちは、昨年11月頃から異変に気づいていた。(中略)しかし、この文章はネットに流出し、中国メディアの「第一財形」が12月8日に発生していた肺炎患者が海鮮市場の出店者であったことを伝えると新型肺炎の事が民衆に広く知られるようになった」
異変に気付いていたのは12月ごろからである。
11月は、最初の感染者から逆算した場合にコロナウイルスが生まれたとされる日時で誰も気づいてなかったのが真相である。あと、「第一財形」ではなく「第一財
もはや、筆者の記憶を頼りに書いているとしか思えない。

4.「李医師の死に対して、多くのネットユーザーから、その英雄的行動と悲壮な死をたたえ、当局の対応を非難する書き込みが殺到した。」

李医師はインタビューで、SNSの書き込みが勝手に友人に本名付きで晒し上げられた事に憤っており、英雄的な行動として称えられるのは困惑しているのが分かっている
5. 「しかし武漢市当局の虚偽報告は、1月19日に浙江省で患者が発生することにより、暴露されることになる」
そもそも、2月17日の報告書で、1月10日の時点で浙江省を含む20省に感染は拡大してたことが分かっている。デタラメすぎる

6. 「感染患者は1月20日夜の時点では中国全土で218人だったが、その後の3日間で約10倍に急増し、24日にはチベットを除く中国ほぼ全土に拡散した。」
1月20日の感染者数は中国全土で約5900人で3日後には7266人である
JBPressの数値は2月上旬まで中国が隠蔽していたため分からなかった数値だ
1か月遅れの記事で、こんなものを使うのは読む価値もない

7.「もしも中国が研究している生物兵器であるとすれば、コロナウイルスのDNAが早期に解明され公表されたことも不自然ではない。」
流石に兵器説を出してきたあたりで、インチキ記事だったのは確定である
これまで出てきた、コウモリ由来の自然発生である論文の話や、感染が非常に早い理由などに学術的見解から全く触れず、感覚的な感想だけで決めつけている

現在中国が新型肺炎収束に向かっている理由はただ一つ、人権を無視した徹底した外出禁止令を1か月以上続けていることにある
JBPressのこの記事も空気感染の記事並みにデタラメだらけの記事で
読む価値はない
2月17日のレポートについては過去の記事で言及しました。

「NEJMの論文で新型コロナウイルスの空気感染が証明」はデマ、medRxivでエアロゾル感染の指摘:JBpress堀田佳男 - 事実を整える

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