Windows のスマートカードサービス

Base Smart Card Cryptographic Service Provider のソフトウェア更新プログラムについて

Windows 2000やXPにスマートカードの 暗号プロバイダ CSP が実装されたのは 2005年になってからですが、Windows 2000は スマートカードユーザー証明 などで使われる EAP-TLS のサポートがされています。

そんなわけで、サービス名に スマートカードなるものがあるのですが、これがややこしいことになっている

ちなみに、 Microsoft Base Smart Card Cryptographic Service Provider パッケージ (KB909520)  をインストールしてもサービスは増えません

名称 内部名 備考
Smart Card / スマートカード SCardSvr スマート カードへのアクセスを管理
(全OS共通)
Smart Card Removal Policy SCPolicySvc ユーザー デスクトップからスマート カードを引き抜いたときにデスクトップをロックする (Win 6.x)
Smart Card Device Enumeration Service ScDeviceEnum スマート カード リーダーのためにソフトウェア デバイス ノードを作成(Win 10)
Smart Card Helper / スマートカードヘルパー ScardDrv レガシ スマート カード読み取り装置のサポート(Win2000/XP)
Smart Card Resource Manager SCardSvr スマート カードへのアクセスを管理(NT)

Windows 2000 には スマートカードの認証機能が標準搭載されている!
として話題になったのですが、実は、Windows 95/98/Me/NT にもインストールすることが可能で、パッケージが 1998年1月にリリースされています。

実は、このパッケージ、Windows NT 4.0 だけでなく、次世代の Windows NT 5.0 のインストーラーも想定されて作られているため、Windows 2000 や XP にインストールすると ScardSvr がバージョンダウンしてしまうという副作用があります。

本来ないはずの、Smart Card Resource Manager がサービスに表示されるのはそういうことです。

復元するためには
scardsvr.exe
scarddlg.dll
winscard.dll
msvcrt.dll
mfc42.dll
smclib.sys
を、本来のバージョンに修復する必要があります
その後、
regsvr32 /s %windir%\system32\scardssp.dll

scardsvr reinstall

でサービスの再インストールが可能なのである( ˘ω˘)



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