ネットでインフルワクチンは効果がないと言うデマが広まった件 その3
ネットでインフルエンザワクチンは効果がないと言うデマが広まった件 その1
ネットでインフルエンザワクチンは効果がないと言うデマが広まった件 その2
副題: サイゾーさんのビジネスジャーナルの逆襲(のつもり)
インフルエンザワクチン、WHO「感染予防効果は期待できない」 免疫悪化との研究も|ビジネスジャーナル スマホ
記事をいったん非公開にしたサイゾーさん。
改めて記事を起こしたよ!
とりあえずまとめ
・WHOのURLを引用してるけど、大事な個所を削ってる(赤字が削った部分)
WHO『インフルエンザによる疾患および、重度の合併症を予防するための最も効果的な方法はワクチン接種であるが「高齢者は」感染に対する効果が薄い』
・サイゾーさんは、バイアスのかかった個人ブログを、元の論文を検証せずほぼ丸ごとパクって記事に流用してる
・パクった記事の内容「インフルエンザと闘う免疫システムが悪化すると結論」、論文の中身見ると、「健康な、ワクチン未接種の子供と、遺伝子欠陥のある毎年ワクチンを接種してる子供の比較。
しかも、結論が、季節性のインフルエンザにはワクチンは有効だが、未知のウィルスに対する防御機構の発達が遅れるという欠点が存在する可能性がある」という中身、かなり違う。
結論。サイゾーさんは個人ブログから都合のいい記事をパクった上で都合のいいところだけ取り出して捏造するのが得意なようです。
その一方で、東京都内で内科医を開業する医師は、ワクチンそのものに疑問を投げかけている。
「世界保健機関(WHO)のホームページを見ても、インフルエンザワクチンについて『感染予防の効果は期待できない』と認めています。そもそも、イ 実際にホームページや公式見解を調べてみると、WHOの見解としては、「感染予防の効果は期待できないが、発症や重症化を抑える効果はある」との表現が見つかる(http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs211/en/)。ちなみに、その発症予防効果は、老人で40~45%、乳幼児で20~50%、成人では20~30%だ。 |
でも、まだ匿名内科医のコメント使うのね…。しかもそのあとのWHOの見解がおかしい
今度はちゃんとリンクがついてるのだけど…
実際の翻訳
インフルエンザによる疾患および、重度の合併症を予防するための最も効果的な方法はワクチン接種である。 高齢者には、インフルエンザワクチンは、病気の予防に効果が低いかもしれないが、疾患や合併症や死亡の発生率の重症度を減少させることができる。 |
前の記事からの繰り返しになるけど、WHOさんは、予防のもっとも効果的な方法はワクチンで、『高齢者』への予防の効果は低いかもしれないって言ってるのに、なんで『予防にワクチンは最も効果的』ってのと効果が低いのは『高齢者』の文を削るんですかねぇ…(棒読み)
また、2011年にオランダのエラスムス・メディカル・センターで行われたワクチン学の研究結果(http://www.wellnessresources.com/studies/flu_vaccines_in_children_hamper_defense_against_viral_infection/)では、子供に定期的にワクチン接種を受けさせることで、インフルエンザと闘う免疫システムが悪化すると結論づけられている。しかも、この研究は、ワクチン接種に反対している科学者ではなく、ワクチンの性能を改善するために賛同者によって行われた点は特筆すべき事項だ。 |
との事なんだけど、
Annual vaccination against influenza virus hampers development of v... - PubMed - NCBI
この論文見てみると
我々の実験結果は、毎年のインフルエンザワクチンは、季節性インフルエンザに対しては有効であるが、T細胞応答の発達を阻害することを示した。つまり、パンデミックインフルエンザウイルスに対する防御免疫の発達に問題がある可能性がある。 |
サイゾーの記事はこの論文について
・通常のインフルエンザウィルスに対しては効果があることが書いていない。
・インフルエンザと戦う免疫システムが悪化するは間違い。
正しくは、未知のインフルエンザウィルスに対する免疫システムの発達に問題があるかもしれないって話。
http://www.naturalcuresnotmedicine.com/2014/04/unvaccinated-children-healthiest-next-generation-groundbreaking-research-suggests.html
サイゾーさんが翻訳したと思われるサイト(問題があったためすでに記事削除済み。理由は後述)
Lead researcher Rogier Bodewes shockingly concluded that flu vaccines “have potential drawbacks that have previously been under appreciated and that are also a matter of debate.” |
Flu Shots May Build Fewer Antibodies in Kids - ABC News
ワクチンを受けない方が健康的 衝撃的な研究結果|世界の裏側ニュース
サイゾーさんがパクったサイト
研究を行ったのは、ワクチンに反対している科学者らではなかった。ワクチンの性能を改善しようと、それまでの研究者人生を費やしてきているワクチンに賛同する研究者らによって行われたのである。
研究者のリーダー・Rogier Bodewes氏は、驚きをあらわに次のような結論を出した。インフルエンザ・ワクチンは「潜在的な欠点があり、これまで正当に検討されていませんでした。これについては議論を行うべきでしょう」と。 こ |
サイゾーさんの記事
しかも、この研究は、ワクチン接種に反対している科学者ではなく、ワクチンの性能を改善するために賛同者によって行われた点は特筆すべき事項だ。
この免疫システムに関する研究には、平均6歳のワクチン接種を受けていない健康な子供27名と、毎年インフルエンザワクチンを接種していて嚢胞性線維症の 研究者のリーダー・Rogier Bodewes氏は「インフルエンザワクチンは、潜在的な欠点があり、これまで正当に検討されていませんでした。これについては議論を行うべきでしょう」と述べている。 |
ちょっと並べ替えて書き換えただけ!一字一句までほぼ同じ!
|。・ω・)っ 。o (おいおい・・・・)
翻訳見ての通り、比較対象が
ワクチン未接種の健康な子供 VS 毎年ワクチンを接種しているけど、嚢胞性線維症という遺伝子疾患を持ってる子供なんだよね・・・。健康な子供のほうが免疫力がある。あたりまえじゃないですか…。意味わからん。
既存のT細胞応答が、インフルエンザに対する防御になる | Nature Medicine | Nature Publishing Group
Ajit Lalvaniたちは、2009パンデミックウイルス(pH1N1)に感染したヒトのCD8+ T細胞応答を解析し、pH1N1に対する中和抗体がなくても、良く保存されているウイルスペプチドに対して特異的な既存のCD8+ T細胞の存在が、症状の軽減と鼻からのpH1N1の排出減少に結びつくことを発見した。この知見が示すように、毎年の季節性インフルエンザだけでなく将来 のパンデミックから身を守るためには、抗体応答に加え、交差反応性CD8+ T細胞の発生を促進する、新しいインフルエンザワクチンを目指すべきだ。 |
一方、T細胞に関連したワクチンの開発に関する研究も注目され始めてるようで、ワクチンの進化には期待できそうです。
|。・ω・)。o ( サイゾーさん、
ワクチン接種の大規模中止で、インフルエンザによる合併症の死亡率が激増したきっかけとなった30年前の論文にこだわり続ける、母里氏のコメントを採用しつづけるのも意味が分からない…。そもそも、サイゾーさんって個人ブログじゃなくて、出版社だよね? よそから記事パクるのっていいの? )
#そろそろ三流記事の考察は終わりにしたい…。
ビジネスジャーナルのデマ記事に対する反論を読みやすくまとめていただきありがとうございます。
BJはWHOへのリンクを貼ったり【修正履歴】を作ったりして体裁を整えたものの、中身はいい加減だし、「病院は巨額利益」を削除した件はスルーしていて腹立たしい限りです。
サイゾーはDr.苫米地が立ち上げた出版会社
参考までに
こんなところでつながるのいややー(笑)
Wikipediaより
関連項目:
苫米地英人
角田裕育
井上トシユキ
オリコン・烏賀陽裁判
>2
>4
なるほど納得。
インフルエンザワクチン反対派の母里啓子という方がおられます。インフルエンザワクチンの有効性についてかなり疑問を持っておられるようです。
海外の報道ではいくつかのワクチンに他の薬品などを混ぜている疑いがあると言っているところがあります。
情報元を考えるとどれも怪しいのは確かなんですが、政府発表でさえ信用できるか怪しいのです。ワクチン利権でお金動いてますからね。
前の記事をご覧ください。母里啓子がインフルエンザワクチンが集団接種を中止を中心になって
訴えた結果、中止され、その結果インフルエンザ感染者の重篤化による死亡率が格段に増加
したのがグラフにも明らかに出ています。30年前の穴だらけの論文を信頼した結果ですが、
なおも、そんな大昔の論文に固執して正当化しようとしてるのが彼女です。彼女は有効性に
ついての疑問どころか、百害あって一利なしというコンセプトで30年前からぶれておりません。
インフルエンザクワチンを反対するのに、彼女の名前を出しているような情報元は論外です。
ワクチン懐疑論には陰謀論がくっついていて問題が面倒になっていると言いたかったのです。陰謀論のほうは人類削減計画で、そのうちの一手段ということですね。
人類削減しなくても人口増加は勝手に止まり、気候が寒冷化するなら人口減少も起こります。これは人間がどうこう出来る次元の問題ではなくて自然現象なのですが、陰謀論に組み込んで言う人がいて困るのです。
話題が尽きない背景の一つにこれがあるのではないかと私は思います。
反ワクチン論の安保徹氏とその影響についての情報です。
://d.hatena.ne.jp/NATROM/20140626
安保徹氏は癌治療に関してもユニークな説を述べられています。