Internet Explorer を軽量化・安定化する5つの裏技
長期間使ってると、だんだん不安定になって、速度が遅くなってくる Internet Explorer
IEはSHELLに大きく関与しているので、IEが重くなると言うことは Windows 自体が遅くなることにも直接関係します。
1. 個人設定を変更・削除してみる
最近のマルウェアやウィルスは、Windows の管理権限を回避して実行できるように、個人設定にだけ常駐しているものもあります。
例えば、Google Chrome が "\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Application Data\Google\Chrome\Application\" のようなユーザーフォルダにインストールされるのも同じ原理を利用しています。
コントロールパネルで、新規にユーザーを作成して、そちらでログインしてみましょう。
もし、著しく軽くなるようならば、設定が冒されている可能性があります。
2. ActiveXのインストール状況を確認して、不要なものを消す
%SystemRoot%\Downloaded Program Files には ActiveX でインストールされたコンポーネントが入っています。
右クリックによって、内容を確認したり、削除したりできます。
不要そうなものは削除してしまいましょう。
この中で不要なのは NeffyLauncher位ですね。
3. スペシャルねこまんま57号でチェックしてみる
実際にデバッガなどで、どんなプログラムがロードされているか確認してみることはウィルスの手動チェックにも有効な方法です。
スペシャルねこまんまで IEXPLORER.EXE をアタッチし、モジュール・スレッド一覧・メモリマップを表示してみます。
すると、ロードされているファイルの一覧が見ることができます。
もし、怪しいファイルや不要なプログラムがロードされているようならば、
コマンドプロンプトを起動した後、IEXPLORE.EXEとEXPLORER.EXE を終了し、regsvr32 /u ファイル名 を実行し、ファイルをdel コマンドで削除します。
コマンドプロンプトから制御する理由は、IEや EXPLORER が起動していると、対象のプログラムがロードされてファイルが消せないことが多いからです。
4. IE5、IE6やIE7にIE6BonusPackを入れてみる
IE5~IE7が重い根本的な原因の一つにWindows Script Host の処理の致命的な遅さがあります。
以前の記事で色々なブラウザのJavaScript の速度を測定してみたので、ご覧下さい。純正のIE6と スコア比で3倍、酷い関数になると100倍の差が出ます。
Twitter のように、定期的にScriptが呼ばれるサイトを使った場合、マシンが定期的な処理が終えられないと、どんどん処理がたまっていき、非常に重いという症状が起こります。
これが、IE6BonusPackのScript機能改善だけ入れるても大きく変わります。
(中身はWindows Script Host 5.8です)
5. SYSTEM レジストリリカバリ
最後の方法は上級者向けです。
以前紹介した、実際にリカバリしないで、レジストリだけWindows インストール直後の状態に戻すと言うものです。
SYSTEMレジストリを戻すと、インストールされたサービスやドライバだけがすべて初期化されます。
SYSTEMレジストリには今まで接続した機器の数だけレジストリが追加されているので、業務などで、多数のUSBを接続したPCに対しては絶大な効果があります。
SOFTWAREレジストリは文字通り、インストールしたソフトのレジストリです。こちらをリセットすると、殆どのアプリケーションは再インストールが必要になりますが、SYSTEMレジストリとSOFTWAREレジストリを初期化すると、ほぼ、リカバリを行ったのと同じ効果があります。
手間を考えると、PCの調子が悪いときは、SYSTEMレジストリだけを初期化するのがよいでしょう。
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Chrome 4.0 が来てたので Windows 2000に入れてみました
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