オーストラリアのワクチン接種回数と死亡率、AAPのファクトチェックもパイロン先生の分析も間違ってる理由
Nsw health surveillance data
オーストラリアのシドニー在住のデータアナリストがニューサウスウェールズ州のワクチン接種率と死亡う率・入院率の関係を分析したのですがその内容が物議を醸しています。
Truth a casualty in Australian COVID vaccination deaths claim - Australian Associated Press
AAPはオーストラリア政府が、正確な死者の数を公表していないのでデマだと断言しているのですが、実はニューサウスウェールズ州は独自にワクチン接種回数と、入院人数、集中治療室人数、死亡数を公開しています。
NSW Respiratory Surveillance Report - week ending 3
なので、この解析自体は間違っていません。
オーストラリアのワクチン接種回数別死亡率の続報 4回めの死亡率>ワクチン未接種の傾向は持続している|Dr Pilon (パイロン先生)|note
しかし、このパイロン先生の様に、ワクチン接種回数が増えると死亡率が増える、ヤバイ!と解析してしまうのは完全に誤りです。
何故かというと、ニューサウスウェールズ州は感染者の内訳を公開していないからです。
具体的にイギリス保険省の例を見てもらうとわかりやすいだろう。
「ワクチン接種は危険」誤解招く情報にご注意を | お知らせ | ニュース | 自由民主党
イギリスの場合、ブースト接種済みの人間は、感染リスクの高い高齢者と職業に大きく偏るため、接種済みの方が感染者が大量に出るそうだ。
そのため、未成年を除くと接種している人の方が4~6倍感染しやすいという不思議な結果になる。
オーストラリアの件も同じ様に、偏るのだが、人口密度が低いため、感染リスクの高い場所にいる集団がより感染しやすくなり、イギリスより顕著にその傾向が出ると推測できる。
よって、オーストラリアの件は、データ自体は適正だが、分析データが欠如しているため、ワクチンを接種した方がリスクが高くなるというのは誤りで、イギリスのデータを補完すれば、同じ様に、接種すれば3~8倍リスクが低くなると結論付けることができると予測できる。
おまけ
実は、LCHF Matt氏の分析、一か所間違っているところがある。
というのは、接種回数不明のケースの分母が全人口になってるため、ものすごく低い数字になってる事だ。
彼は、このミスに関しての質問に答えていない。
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