ロイターの「新型コロナ、空中で数時間生存」の記事が不安を煽る捏造記事な件【デマ】

ちょっとロイターの書いた記事を読んだ後、実際の論文を読んでみたのですが
内容の乖離が酷すぎます。

ロイターの記事が悪質な点としては

・インフルエンザが乾燥しても2~8時間生存するのにたいして、飛沫核の水が蒸発してしまうと、半減期が6分程度になり、1時間後には1/1000以下になっておりほぼ感染力を失うという事だ
・かと言って、水滴のままだと2~3分で落下してしまうので、落下した後は、落下した在室に依存した生存力になる。
・要するに空調などで、水滴が落下せずに3時間の間蒸発もしない状況下である必要があるわけだが、そんな状況は実験室以外ではあり得ないのである。

かなり、研究者の主張したいこととは異なった煽った内容になっています。

英語版では、空中に放出された水滴のウイルスが3時間ほど生存する可能性があり、その半減期は66分であることを発見したと書かれています。
しかし、通常飛沫は2~3分で地面に落下するため、低温かつ乾燥下では恐ろしい生存力をもっているインフルエンザ程の脅威はありません。
更に小さい飛沫核では180㎝落下するのに3時間程度かかります。
おそらく3時間以上というのは、これ以上観測しても意味がないからという意味だと思われます。
3時間すると、ウイルスは1/8になると言っています。

Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1 | NEJM

そして、実際の報告書は SARSと 新型肺炎の比較になっています。

cov25
グラフを見てわかる通り、飛沫としての生存力はSARSとさほど変わらないことが分かります。
段ボール上やステンレス上での半減期が若干遅いくらいで、それ以外はSARSより早く減少することが分かります。

ロイターの記事よりこちらのほうが分かりやすい

要するに、飛沫としてのういるすの生存力は普通のコロナウイルスと変わらないが感染力が SARSなどに比べて数倍あるため、警戒する必要があるという今まで通りの話なのである

まるで、普通のウイルスではないような書き方をする煽り記事に悪意を感じます

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