【新型肺炎】致死率が3%がデマな理由と、本当に約15%になるかの考察

「新型コロナウイルスは人類史上最凶、致死率15%」は誤り。ネットで拡散、実際は…(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース

新型コロナウイルスの致死率が15%というニュースが中国系のマスメディアで報道され、それがデマだと断言するニュースが流れています。

それどころか、一部では致死率は 3%もないから、大したことがないというデマまで流れています。

世界の感染者、死者の推移をグラフにするとこうなります
corona

見かけの死亡率(正しくは致死率)とは、現在の死者数を感染者数で割った単純な計算です。
爆発的に感染者が増えている場合、このような計算式では死亡率を計算することはできません。

おそらく、致死率は3%しかないとデマを流しているメディアはこの数値を言っているのだと思います。

しかし、よく考えてください。最初に中国で見つかった症例では死者が出るまで1カ月かかっています。
例えば、感染者全体から見るとたしかに3%ですが、3日以内に感染が判明したい人にはおそらく死者はほとんどいません。無くなっている人はほとんどのばあい、数日闘病している人です。
別の言い方をすると、感染が判明したばかりの人が、将来死亡してしまう可能性を全く考慮していないのです。
corona4
なので、分母から3日以内の感染者を除くと致死率は約 2.5倍になります

corona5
なので、分母から5日以内の感染者を除くと致死率は約 7倍になります

corona6
そうするとこうなります。
感染が見つかってから、n日以内であれば、この感染者は死亡しないと仮定すると、実際の致死率に近い値を検証することができます。
n=3 / 5 / 7 の表を書くとこうなります
corona2
1月19日に爆発的に死者が増えたため、そこを参照している部分が3つとも爆発的に高い死亡率になっていますが、それ抜きに考えると(統計の外れ値)、
n=3 で 8%前後、
n=5 で 15~20%前後
n=7 では 30~40%の致死率ということになります

海外サイトでの致死率の対象になっているのは 先に発症していた41人のうちの6人の死亡率だそうです。感染者数が41人になってから志望者数が6人になるまで最短で4日かかってるので、
n=3~5 が 実測値に近そうです。

ちなみに、5日とか7日にした理由は、SARSが症状の発生から5~7日で悪化するか回復に向かうか決まるといわれているからです。

おすすめ

5件のフィードバック

  1. 名無し より:

    望んで志望者ではない

  2. 内科医 より:

    ではなぜ、中国以外の患者に死亡者はいないのか?
    中国以外にも、恐らくもっと確認されていない感染者がいるはず。
    「重症化」すればランセットの論文にみるように致死率15%だが、ほとんどの人が 重症化しないウイルスだと推測される。

  3. halohalo より:

    意味のないデータを分析しても無駄です。「湖北省第十三届人民代表大会第三次会议」の開催期間を調べてみれば分かると思います。

  4. 黒翼猫 より:

    >>2
    理由は簡単です。
    武漢以外の感染者のほとんどが、旅行者などの比較的健康で若い人間が中心の1次感染者だからです。
    武漢では、その家族や院内感染によって、2次、3次感染者が発生し、高齢者や既往症の人に感染したため大量に死者が出ている状態です。

  5. ななし より:

    >>2
    病気の最前線にある内科医さんがこの見識というのが、一番の恐怖です。
    SARSでの経験は生きていないし、WHOが1月30日に緊急会議を再召集したのとか知らないのでしょうね。
    WHOが『世界的な緊張事態』と発表している事くらいは、業務上理解してくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Donation(寄付)

Access log

Article Archives

Google Search

category