【悲報】横浜市、ニセ科学の片棒を担ぐ【磁気処理水がニセ科学である根拠】

2008年位に、磁界の下で植物を育成すると育つという論文が公開され、それに便乗したニセ科学商法である、磁気活水器と言うのが雨後の筍の様に大量に出てきました
しかし、これは独立行政法人国民生活センターによってあっさり否定され、詐欺商品として、市場からの撤退することになりました

「磁気活水器」のトリハロメタン等の除去効果

磁気活水器には、公的な規格や自主基準もないため、浄水器の JIS S 3201「家庭用浄水器試験方法」を参考にトリハロメタンの除去性能を調べた。
水道法に基準値の定められている 4 種類のトリハロメタン(クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム。以下、これらをまとめて「総トリハロメタン」という)注2を一定量溶解させた試験水を用い、磁気活水器を取り付ける前後の総トリハロメタンを定量し、総トリハロメタンが除去されているかどうかを調べた。測定は、試験水を蛇口より 10L/minの流量で 10 分間流した時点で採取し行った。
その結果、磁気活水器の取り付け前後で総トリハロメタンの濃度に違いはなく、総トリハロメタンが除去できないことが分かった。

水道水のトリハロメタンを発生させる能力(トリハロメタン生成能)を低減する効果があるのか調べた。
トリハロメタンは、水道水中のフミン質等の有機物質が塩素と反応して生成されることから、試験をする水に一定量の塩素を注入し、生成されるトリハロメタンの量を測定することで、トリハロメタンをどの程度発生させる能力があるのか(トリハロメタン生成能)を調べることができる
そこで、水道水を試験水として、磁気活水器の取り付け前後で水道水のトリハロメタン生成能に変化が生じるかを調べた
その結果、磁気活水器の取り付け前後でトリハロメタン生成能に違いはなかった

商品購入時に添付されていたパンフレット等に「塩素を除去することはできませんが、独特の刺激臭(カルキ臭)が気にならなくなります」(銘柄 B 及び D)等、残留塩素は除去できないことを表記してある銘柄もあった。そこで、水道水中の遊離残留塩素が除去できるかを調べた。
遊離残留塩素は、水道水の殺菌のために添加されており、水道法では、0.1mg/L 以上を保持するように定められている。塩素は強い酸化力により殺菌効果を示す。水道水に添加されている量では、人体に対する影響は極めて低いが、消費者の関心は高いため、浄水器等では残留塩素の除去性能の高さをうたうものも多くある。
磁気活水器に関しては、公的な規格や自主基準もないため、浄水器の JIS S 3201「家庭用浄水器試験方法」を参考に遊離塩素濃度を一定量溶解させた試験水を用いて遊離残留塩素の除去性能を調べた。測定は、試験水を蛇口より 10L/min の流量で 10 分間流した時点で採取し行った。
その結果、磁気活水器の取り付け前後で遊離残留塩素の濃度に違いはなく、除去できないことが分かった。


磁気活水 とは…
水に磁気をかけた後、その特性を保持させて様々な効能を引き起こした状態の水らしい
磁気処理水ともいうらしいのだが

・鉄などの磁性体の場合、強い磁力をかけてストレスを与えると、鉄の中の電子の向きが磁力の無機に揃うため磁化することができます。
・ちなみに、水は弱い反磁性体なので、強い磁力を書けると反発する方向に移動します。水の電子のスピンの向きを磁力で変化させた場合…水は液体なので、時間が経つと勝手に方向が変わってしまうため、保持することはできません。つまり、磁界から出ればただの水になります。

磁気処理水が素晴らしいというインチキ理論が生まれた理由を説明するためには、磁気プロトニクス理論を説明しなくてはなりますまい。

名古屋産業科学研究所 研究部 磁気プロトニクス研究会
水に磁気をかけた状態で、動植物に取り込まれると生体反応を促進させたり、治癒力を高めたり、生産を促進させたりすることができるというものですが、こっちはちゃんとした研究です。

2008-061614号 農作物栽培促進装置 - astamuse

こちらがその装置なのですが、注目すべき点は、ということです。
効果を発揮するために、常時磁界をかけた雰囲気下に対象を置かないといけない
磁界をかけて居る間は水は磁化され、その状態も検出可能ですが、磁界から出ればただの水になってしまう訳です。

要するに、これらの詐欺商法は、一時的に磁化状態にして、薬効を持った水が生成されたことを持って「水の磁化装置」なる無意味なものを販売してる訳です。

もし、仮に集合住宅でこの装置を取り付けるのであれば、
水道管のフィルタのように一瞬で水がすり抜けてしまう箇所ではほとんど意味はなく、フィルタから外れた場所に水が移動してしまえばただの水になってしまう訳で、効能は全く期待できませんね ・ω・

トリハロメタンや塩素の除去がほとんどできなかったのも頷けるでしょう( ˘ω˘)

平成17年度予算案事業本部・局別記者発表日程表(案)
なんか㍻17年の資料の使いまわしになっているようですが中身は
「横浜知財みらい企業」59社を認定!認定証授与式と交流会を11月30日(木)に開催!
と言う資料です

ここを見ると、磁束活性水装置を販売している企業が横浜知財みらい企業に認定されています

(金沢区)磁束活性水装置の製造・販売
TEL: 045-788-8228 強力な磁気によって水を活性化させるメカニズムを開発し、活性水装置「ダイポール」を製造・販売しています。 配管の防錆・藻類発生の抑制などに効果があり、イネの生育や養豚へ活性水が及ぼす影響の研究も進めています。

横浜知財みらい企業 企業紹介【あ】 | 公益財団法人 横浜企業経営支援財団
この企業がとった特許について考察してみましょう

公開特許公報(A)_液状物の磁気処理装置

本発明は、化粧水、育毛剤、飲料水等の液状物に磁力を作用させるようにした磁気処理装置に関する。 水に強力な磁力を作用させて水質を変える方法が従来より知られている(特許文献1参照)。 また、本出願人は、筒状の容器に入れた水道水を四枚の永久磁石(一枚当たり12600ガウス)で四方を囲った状態にして10分間放置し、その水道水を霧吹きで噴霧した場合のマイナスイオンの発生量を測定して変化を調べた。その結果、何もしない水道水に比べてマイナスイオンの発生量が10倍に増加することを確認した。

要するに、微粒子にした水に磁界をかけて、水道水に比べて、マイナスイオンの発生率が10倍になった装置の特許であり、マイナスイオンが発生したから磁化できたという乱暴な理論に基づいています。

当然微粒子であれば、電荷をかければ、分極させることが容易になります。

誘電分極と言う現象が発生するのは、中学の理科の静電気の授業や、高校の物理で詳細を習うと思います。

何が言いたいかと言うと、こんなのは一時的な処理装置であって、数秒と経たずにただの水になるのは明らかだということです・ω・

地元企業×地元⼤学⽣の交流会 「Kanazawa Cross Meeting」を開催します!
半年前には、地元大学生との交流会と称して
金沢区工業団体連絡会加盟企業 に所属している この企業を紹介したりしてる訳ですが…。

磁気活水 を分かり易く例えると、電子レンジで温めた水をペットボトルに詰めて、(冷めた後)これを飲むと体が温まると宣伝して売りつけるようなものです ・ω・

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