ツイッターで紹介してもらったのが、ガチのニセ科学商法のサイトだった件 その1
Twitter で、ある方から、常識を覆す真実が書かれていると紹介されたサイトがガチでやばかったのでネタにしようと思います・ω・
タイトルの一覧だけでも、突っ込みどころが満載です
1. 幸食研究所ってなに?
ニセ科学を利用した、カルト商品を扱う 幸食ナビゲーター の運営主で、先ほどのサイトは、商品宣伝のためのサイトの様です。
2. どんなカルト商品を扱ってる?
P・マリンソルト
5年位前は 4000円(税抜)で販売されていた『製造時には見事なピラミッド型の結晶に固まるピラミッドパワーの高いエネルギーを持った食塩』だそうです。 なお、ピラミッド型になった食塩の写真は存在しませんが、ピラミッドパワーによって、色々なものを無害にできると口コミで広まり、現在は2倍の値段でぼったくっている、ニセ科学商品になります。
ミラクルフルーツ
8000円位で販売されている、ミラクルピクルス・ハッピーフルーツのパクリ商品で、活性炭が含まれているのが特徴です。
突っ込むなら、
・活性炭って、そもそも善悪問わず、吸着するので、『善玉菌の憑代になる』は正しくても、『悪玉菌の憑代にもなる』
・ミネラルの吸収を阻害し、活性炭自体も腸などで吸収されずに体外に出るので、上記の菌は体内にとどまらず全部出ていく。
・つまり、P・マリンソルトと併用すると、P・マリンソルトに例え害があっても、体内に吸収されずに出ていくし、ミラクルフルーツでミネラル豊富と謳っている物すら一緒に排除してくれる思わぬ効果があります(笑)
それを、オリジナル製品の1.5倍の値段で売るというぼったくり製品です。
・そもそも、活性炭って便秘になりやすくなる副作用なかったっけ?
宝珠クリーム
『高級天然鉱石「宝珠」の遠赤効果により細胞が活性化し、キメが整い、ハリのある、みずみずしい美肌に導きます。動物性の原料は一切使わず、すべての原料はπ処理済みです』とのことなんですが、前半の遠赤外線云々については否定しませんが、問題は後半『Π処理』
人間の体の3分の2を占める生体水に限りなく近く、超微量の励起状態の鉄イオン(2価3価鉄塩)から誘導された水のことです。 普通の水に比べて約5分の1と小さいため、髪の毛や皮膚への浸透性に優れ、飲んだ場合でも、体内のすみずみへシッカリ行き渡るという特徴があります。 成分的には各種ミネラルが種類・量ともバランスよく含まれ、 しかも吸収しやすい形となっています。 物性的には電気伝導率が低く、浸透性が高いという理想的な性質を持っています。 体内にある生体水(πウォーター)は腐ることがありません。つまり、生体水により近いものを摂取するほど、われわれの細胞は老化しません。 |
要するに ニセ科学のEM菌のアレです
EM菌ってのは『EM菌を粘土に混ぜ、700度℃という高温で焼成すると。EM菌が持つ原子レベルの振動が他の物質、セラミックスなら粘土に伝わり、これを焼き固めてもセラミックス自体もEM菌同様の働きをする』
みたいなやつですね。
農業・環境・公害|ドク・コンサルの“健康塾” 「病気」を意識しない“心と体”のサプリ。
こちらは、宝珠クリームの発売元の10年くらい前の記述を引用したブログです
『地球サイエンス』とは、自然を触媒・溶媒として刺激を与えたり、 混合溶解させたり散布することで、自然界にとって不都合な有害物質を分解し、 無害なものに変質させ、物質の力を最大限に発揮するように誘導させるシステムである。 このように物質を処理することを「地球サイエンス」では「テラ処理」と呼んでいる。 環境全体をマクロに捉えたうえで、 「テラ処理」を施すことにより、 ランダムに存在する環境場のエネルギーを一定のベクトル(方向性)を持たせることで、 最大の効果を発揮する。 わかり易く言えば、何かの微生物を使ったり、 有機溶剤や化学薬品を用いたりする方法とは全く異なる手法です。 要するに、外から対象となる環境に何かを入れるというやり方ではなく、ある触媒を使って、 環境そのものが既に持つポテンシャルを最大限に引き出し、生命力を蘇らせ、 活性化させるという技術である。 |
後に、テラ処理をΠ処理と言うようになったようです。
そもそも、原子レベルの、励起状態や振動の遷移は、普通10^-15秒(フェムト秒)程度の時間スケールで起こるもので、長くても 10^-6(マイクロ秒)位の寿命しかないものです(笑)
短い時間スケールの中で頻繁に書き換わるってことは、同じベクトルになる瞬間が発生する可能性はありますが、それだけですね・ω・
という訳で、ニセ科学の代表、ピラミッドパワー(そもそもピラミッド関係ない) と活性炭サプリと Πウォーター(EM菌 ) をアホみたいに高額の商品として扱うサイトであることが分かりました。
長くなるので、続きます。
消費者物価を上げると言うのは今の政権の政策ですよ
消費者物価を上げると言うのは今の政権の政策ですよ