【薀蓄】フロッピーディスクの正しいディスク容量

「フロッピーに何文字書き込めますか?」という質問に対して「1.44Mだから、 1.44x1024x1024 文字です」と答えるのはナンセンスです・ω・

一般的な 3.5インチ DOS/V用 フロッピーディスクは 2HDという規格です。

これは、2面 で同心円状に 80本のトラックがあり、1周当たり 18個のセクタと呼ばれる領域があり、1セクタには 512バイト書き込みができます。

つまり、計算すると 2 x 80 x 18 x 512 =  1474560 bytes = 1440KBytes = 1.40625M なのでした・ω・
(約 17Kが管理領域で使われるので、実際保存できる量は 1.39M)

ところが、PC-98シリーズでは 1周当たり8個のセクタと 1セクタあたり、1024バイトでフォーマットされた形式を使っていて、77トラックしか利用していなかったので
2 x 80 77 x 8 x 1024 = 1310720 1261568 bytes = 12801232KBytes = 1.251.203125M になります。

ところが、 Windows 95 や Office 4.x のフロッピーディスクは DMF(Distribution Media Format)
1周当たり 21個のセクタがあるフォーマットを採用しました。

つまり、計算すると 2 x 80 x 21 x 512 =  172032 bytes = 1680KBytes = 1.640625M
|。・ω・)

ちなみに、普通は 1クラスタ(セクタの管理サイズ) = 1セクタ ですが、 DMFでは 2セクタや 4セクタで管理していました。(大容量の代わりに16個しかルートディレクトりにファイルが置けない制限があったのが面白い)

About DMF

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12件のフィードバック

  1. Dynabook より:

    PC-98(X68000やFM-TOWNS等も)の標準フォーマットって、160トラックじゃなく154トラックだったはずです。
    (コピープロテクト等の目的で160トラックまで使用されているソフトもありましたが)

  2. Dynabook より:

    PC-98(X68000やFM-TOWNS等も)の標準フォーマットって、160トラックじゃなく154トラックだったはずです。
    (コピープロテクト等の目的で160トラックまで使用されているソフトもありましたが)

  3. 黒翼猫 より:

    77トラックだったのはX68k用フォーマット・ω・
    互換性の為、同じトラック数にするってのはあったけど、
    晩年は店頭で1.28Mで98用で売られてたはず

  4. 黒翼猫 より:

    77トラックだったのはX68k用フォーマット・ω・
    互換性の為、同じトラック数にするってのはあったけど、
    晩年は店頭で1.28Mで98用で売られてたはず

  5. 名無しのプログラマー より:

    完全に忘れてた常識だこれ
    FDの束持ってデプロイした人は知ってる

  6. 名無しのプログラマー より:

    完全に忘れてた常識だこれ
    FDの束持ってデプロイした人は知ってる

  7. Libretto より:

    あれ?
    Wikiも含めて多くのサイトでPC-98は77シリンダ(154トラック)て書いてありますよ?

  8. Libretto より:

    あれ?
    Wikiも含めて多くのサイトでPC-98は77シリンダ(154トラック)て書いてありますよ?

  9. Libretto より:

    FDのイメージファイルのサイズで検索してみましたが、
    1310720byteではなく、1261568byteと出ます。

  10. Libretto より:

    FDのイメージファイルのサイズで検索してみましたが、
    1310720byteではなく、1261568byteと出ます。

  11. 黒翼猫 より:

    ありがとうございます。訂正しました

  12. 黒翼猫 より:

    ありがとうございます。訂正しました

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