陰謀論を信じちゃってる人が使ってるChipCheckerの仕組みを解析してみた
使い方(チップチェッカー3.0)
陰謀論にはまっちゃってる人が使ってるChipChecker 3.0 なるソフトがあるらしい
ワクチンによって体内に埋め込まれているナノチップを検出するそうだ
外宮は内宮ほど混みあっておらず
同じ5分間で12個でした pic.twitter.com/HzyVifdjoh— 池澤孝夫 (@gomaki19531) April 2, 2023
正規の医師免許をもってるお医者さんも信じて使ってる方がいます。
どうやら、AndroidやiPhoneの新型コロナウイルス接触確認アプリのBluetooth情報を拾ってるらしい。
通信状態のプロパティによって、人体に内蔵されたChipか CoCoAか判定してるようだ。
という訳で実験をしてみた。
まず、Bluetoothをクイックメニューから無効にしても通知は飛んでくる
コロナ接触通知を無効にするためには、こっちを無効にする必要がある。
件のアプリ、-40dbなのでめちゃ近くにあるのが分かる
体内デバイスを検出したと言ってる(笑)
試しにiOSを再起動してみる
MACがランダム化されてるので別のデバイスとして検出された。
では、どのくらいの範囲まで届くのか?
実験してみた
自宅にiPhone をおいて、外に出てみた。
RSSIが弱くなって更新されなくなった地点までが届く範囲。
結果、家の中の信号が25~30m 離れてもギリギリ届くことが判明した。
多分屋外で遮蔽物が無ければ半径100m位まで届くだろう。
ちなみに、CoCoAが接触情報を提出済みだと緑でCoCoAと表示される仕組みになってるっぽい。
CoCoAを無効化すると二度と表示されなくなった。
なお、通常、二度と有効にすることはできない。(端末の復元をすれば可能かも)
まとめ
・Bluetooth 2.4GHzを発信するアンテナを作ると最低3cm(λ/8で 1.5cm)必要で、それ以外の波長だと効率が著しく低下して通信できないので体内のChipが発信してるは嘘くさい(そもそも、電力もなしに -40dbmとか -50dbmなんて馬鹿げた出力は出ない)
・CoCoAの無効化をしてないコロナに無頓着な人のiPhone 端末が 体内チップとして検出されている
・CoCoAの無効化はある日iOSのアップデートと連動してる強制的にOFFになる可能性がある
・通常一度OFFにするとONにはできない
・CoCoAの通知は機内モードやBluetooth OFFだけでは止まらないので、iPhone のBluetoothを止めても検出されたのはこのせいだと思われる
・アプリ作者には悪意が無いと思われるが思い込みで作ってしまってるので陰謀論に利用された
・iOSのMacアドレスはランダム化されてるので、再起動や時間経過で別のチップとして検出される
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