共産党 さんが検査体制の全国展開ができない理由を理解せず、デマを発信していた件について
まとめると
・中国のキット提供のおかげで、検査のキャパシティが2月18日から増強できた。
・現行で、全国の色々な診療所に検査できるシステムを導入するためには、ソフト込みで1台約430万円(税抜きで)かかる。
・夏まで待てば、税金を大量に突っ込まなくても、導入可能になる見込み。
・要するに、共産党の主張してるのはデタラメ。
衆議院予算委員会で新型肺炎対策を質問 |高橋ちづ子(日本共産党衆議院議員)
だから、検査キットが足りないんだってば…!
新型ウイルス 検査体制拡充 最大一日3800人検査可能に | NHKニュース
日本へのウイルス検査キット無償提供 在日本中国大使館 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
18日から検査能力が向上したのだって、中国からキットの無償提供を受けたからなのにわかっていない!
先程言及した、中国から無償提供を受けたキットはこのロッシュと言うアメリカの薬品メーカーのもの
おそらく、中国からの無償キットがロッシュ製品なので先程の2月17日発行のマニュアルで追記したんだろうね。
ちなみに、アメリカで新型肺炎のコロナウイルスの研究をしているのは次の3つメーカーが有力だと言われているよ
治療薬の開発がギリアドサイエンス、検査薬の開発がロッシュ、予防接種の開発に取り組んでるのがモルデナ
要するにアメリカのコロナウイルスの検査薬といえばロッシュ。
このロッシュの検査キット、通常6時間かかるのだけど、それを3時間に短縮できるキットを開発して2月5日からCDCがアメリカ国内の全国の施設に発送したとニュースでやってたね。
で、その後、アメリカ以外の世界各国にも発送することになってた。ところが、欠陥が見つかって、今作り直してるらしい。
ちなみに、
QIAGEN 社の QuantiTectR Probe RT-PCR kit
QIAamp Viral RNA Mini Kit
などを用いてるのだけど
新型コロナウイルス感染症 病原体検出マニュアル
を見ると
機材については
QuantiTectR Probe RT-PCR Kit、リアルタイム PCR 装置に Applied Biosystems 社 Applied Biosystems 7500 Fast リアルタイム PCR システムもしくは ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(Roche Diagnostics 社) LightCycler 480 (または 480II、96)
試薬については
SuperScript IV Reverse Transcriptase (RT) [Thermo, Cat.No. 18090010. 50, 200 または 類似品(PrimeScript RT reagent Kit, Takara RR037A 等)]、[Quick Taq HS Dymix Toyobo DTM-101 または類似品(PerfectShot Ex Taq, Takara RR005A 等)]、2019-nCoV 特異的プ ライマー、Oligo(dT)12–18 Primer (Thermo, 18418012 または類似品)、Random Hexamers (Thermo, N8080127、または類似品。特に指定はない)、Recombinant RNase Inhibitor (Takara-Bio, 2313A、または類似品)、PCR クリーンアップキット(Wizard SV Gel and PCR Clean-Up System, Promega A9281、または類似品)、DDW。
などについて言及されている。
Roche Diagnostics 社のキット(LightMixR Modular SARS and Wuhan CoV 製品番号 518-499921、518-499914)については、SARSと2019-nCoVの区別ができないが、利用する場合は問題ないと書かれている。
ウイルス検査保険適用へ 流行に備え病院でも可能に
まだ「検討」?
ロシュ・ダイアグノスティックスは、2月4日から以下の検査キットを販売。すぐにでも民間ラボで検査できるはず。LightMix Modular SARS and Wuhan CoV N-gene 96 反応
E-gene RdRP-gene 各\28,000https://t.co/GrA0zo9Ds1— 小池晃 (@koike_akira) February 22, 2020
ちなみに共産党の小池晃 氏が、ロシュ・ダイアグノスティックスが、2月4日から「LightMix Modular SARS and Wuhan CoV N-gene 96 反応 E-gene RdRP-gene」検査キットを販売してるからすぐにでも民間ラボで検査できる とか言ってるけどさっきのマニュアルにも言及されている検査キット。
遺伝子実験機器 : リアルタイムPCR装置 LightCyclerR 96 System | 和研薬株式会社 WAKENYAKU CO.,LTD.
遺伝子実験機器 : リアルタイムPCR装置 LightCyclerR 480 SystemⅡ 96well / 384well | 和研薬株式会社 WAKENYAKU CO.,LTD.
LightCyclerR 480 SystemⅡ が 680万円~
LightCyclerR 96 Systemが 357万円
LightCycler Probe Design Software 2.0 14万ルピー(約22万円)
14万円のソフト見当たらないんだけど、もしかして、14万ルピーの開発キットを見間違えちゃったのかな?( ˘ω˘)
このソフトは、プレックス分析における、簡単な定性分析、遺伝子発現分析、ミューテーション検出のためのプライマーやプローブのデザインに使うと言うことなので、普通の分析で使うソフトじゃないね
分析ソフトウェアとキットはセットなので、ハードウェアを導入しないとこのキットは使えない。
とりあえず、分析するために、1台、最低約430万円の機器を一式揃えて分析する必要があるのだ。
あと気になるのは「ライフサイエンス研究専用。 診断手順では使用しません。」って本体のカタログ書かれていること。
元々、研究分析用だから、医療機関に診断用として配備するものではないのでこんなに高いのでしょうかね。
「導入の際はソフトは別購入(14万円くらい?)。保険財政がどうのこうのというレベルではないと思いますが」なんていっちゃってるけど、このキットを新型肺炎感染者が入院できる医療施設348カ所に導入するだけで18億円の資金が必要ということになりますね
まぁ、そんなわけで、高額な研究用の分析機を使わないでインフルエンザみたいに手軽に分析できる手法を開発してる段階というわけ。
「新型コロナウイルス感染症 病原体検出マニュアル」には、使用する機材は特定されていなくて、サーマルサイクラーと書いてあるでしょ。「Applied Biosystems 社 Applied Biosystems 7500 Fast リアルタイム PCR システムもしくは Roche Diagnostics 社 LightCycler 480 (または 480II、96)を使用する場合の反応条件を示した。」というのは、単にこれらの機械を使う場合の条件が書かれているだけで、「使用するリアルタイム PCR 装置、試薬および反応容器等によって、最適な反応条件は異なるので、必ず事前に検出感度等の確認をしておく。」というのが理由です。
サーマルサイクラーなんて、どこの研究室にもころがっています。医学部とか、1つの研究室に5台あるところも普通です。今更購入する必要もなく、機械が高額だと言うのは、検査をしない理由にはなりません。デマを書かないように。
>>1
そもそも、議会で取り上げられてるのは、普通の研究機関に置く話ではなく、一般的な医療機関に置くという話です。
ちゃんと理解してください。
>>2
黒翼猫様
色々分析の記事ありがとうございました。今の日本メディアニュースは「エセ」ぼくて、信じていないのが現状です。
こちらの記事のように突き詰めた事柄なら、聞く耳も持てますが現状の報道では信じてません。💧
>通りすがり様
中国肺炎で腹ただしいのは理解しますが、デマと言い切るにはちょっと。
一つの情報として受けとめて、判断すればいい話と思う。
医療機関の検査しない出来ないは「責任を負いたくない」が根本理由と判断してます。未知のウィルス対応なんて怖くて責任が持てないって事なんでしょうね。