MS12-054 の解析と Windows 2000用セキュリティ更新プログラム
セキュリティ上問題があると思われるセキュリティホールのうち、未作成パッチの見直しをしてみました
MS12-054はFireWallソフトが入っていない場合、きわめてリスクが高いと判断したので、パッチを適用することにしました。
対象は netapi32.dll と browser.dllなのですが、処理内容は wcscpy のオーバーフローによるものでした。
ただ、netapi32.dllについてはXPのバイナリを流用することにしました。
そのため、適用するためには拡張カーネルが必要になると思います。
798D9641 50 push eax 798D9642 E877510000 call jmp_MSVCRT.dll!wcscpy 798D9647 59 pop ecx 798D9648 8D4640 lea eax,[esi+40h] |
適用箇所1
798D97B0 50 push eax 798D97B1 E808500000 call jmp_MSVCRT.dll!wcscpy 798D97B6 837C241C64 cmp dword ptr [esp+1Ch],00000064h 798D97BB 59 pop ecx 798D97BC 59 pop ecx |
適用箇所2
798D97E9 50 push eax 798D97EA E8DA4F0000 call jmp_MSVCRT.dll!wcsncpy 798D97EF 83C40C add esp,0000000Ch 798D97F2 FF7714 push [edi+14h] |
適用箇所3
それぞれ、49バイト、16バイト、49バイト以上のパケットが含まれていた場合はエラー処理するように変更しました。それ以上のデータが飛んできた場合、バッファーオーバーフローで「コンピューターブラウザサービス」などがクラッシュし脆弱性を狙われる可能性があります。
マイクロソフト セキュリティ情報 MS12-054 - 緊急 : Windows ネットワーク コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される (2733594)
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