コピペブログで話題の『パソコン終了のお知らせ』の解釈が短絡的過ぎる件

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このまま行くと2014年第二四半期にタブレットの売上台数がPCを抜く | TechCrunch Japan

コピペブログが多いのはいつものことなんだけど、内容が明らかにおかしいタイトルのスレッド名を冠した記事が雨後の筍みたいに大量に出てくるのはちょっと嫌悪感を感じる･ω･

1.家庭普及率

記事の内容を見ると

となっている。

タブレットやスマートフォンに関しては一人で、数台持っていることは少なくなく、中には十数台持ってる人も居るくらいだ。 PCでは考えられない。

要するに、売り上げ台数が伸びても、普及してるとは言えないのだ。
実際どの位普及してるかのグラフがあったので見てみよう

図録▽パソコンとインターネットの普及率の推移
総務省｜平成24年版 情報通信白書

見ての通りタブレット端末の世帯普及率は10%程度で、数年以内にPCを追い越すようにはとても見えない
むしろ、インターネットテレビの延び率の方が気になる ･ω･
こちらは、数年以内にPCに置き換わるかもしれない。

ASCII.jp：国内PC販売数はノート22.5%減／デスク32.8%減—BCN調査 (2/2)
タブレット出荷台数、2015年までにPC全体を上回る--IDC予測 - CNET Japan

2. 売り上げ単価

もう一つは売上単価。

PCの売り上げ単価は6万円前後でじりじり上昇。
タブレットは4万円弱で、急降下している

額面上の市場規模で言うと2倍位の開きがある訳で、

タブレットが伸びていくのは間違いないだろうが、できないことも多く、PCがなくなるという事が近いうちに起こるという事もないだろう。

3. タブレットの定義

最後は IDC のグラフの タブレットの定義である

Worldwide Quarterly Tablet Tracker
これを見ると、 x86 の Windows タブレット PC も含まれていることが分かる。
これだと、Windows RT かもしれないって？

Worldwide Tablet Market Surges Ahead on Strong First Quarter Sales, Says IDC - prUS24093213
こっちの記事を見ると タブレットマーケットに関して、Windows RT と Windows 8 Tablet という表現が出てくるんだな。

そんな訳で、Windows 8をノートパソコンとしてではなく、タブレットPCとして売り出したメーカーも多いわけなのだから、その分ノートパソコンの売り上げが減ってタブレットが増えたのは当たり前なのである･ω･

後、むしろ、PCの売り上げ不振は Windows 8の不出来にもある。この夏 Windows 8.1が出るというアナウンスが出てるのも買い控えの要因になってるだろう

という訳で、タイトルだけの噂に釣られずに自分でも分析してみよう

世界的にタブレットが売れてPCは売れない時代だそうですが日本もそうなるのでしょうか(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

追記： 記事に肯定的なブログもあったので参考に･ω･