OSとCPUライセンスのややこしい関係
前回記事の論理CPUリミット解除について、ライセンス上の問題点が無いか気になる人がもしかすると居るかもしれないので、まとめてみました。
OS | MAX RAM | MAX CPU |
XP(32bit)Home | 4G | 1 |
XP(32bit)Pro | 4G | 2 |
2000 Srv | 4G | 4 |
2000 Adv Srv | 8G | 8 |
2003(64bit)Std Srv | 32G | 4 |
2003(32bit)Ent Srv | 32G | 8 |
2003(64bit)Ent Srv | 1T | 8 |
2003(32bit)DC Srv | 32G | 32 |
2003(64bit)DC Src | 1T | 64 |
OS | Pen2 Dual |
Atom | Core i5 540M |
Core i7 960M |
Xeon 5660 x4 960M |
CPU/ Core/ Thread |
2/2/2 | 1/1/2 | 1/2/4 | 1/4/8 | 4/24/48 |
XP(32Bit) Home |
×(1) | ○ | ○ | ○ | ×(12) |
XP(32Bit) Pro |
○ | ○ | ○ | ○ | ×(24) |
2000 Pro |
○ | ○ | △2 | △2 | ×(2) |
2000 Server |
○ | ○ | ○ | △4 | ×(4) |
2000 Adv Srv |
○ | ○ | ○ | ○ | △8 |
2003(32Bit) DC Srv |
○ | ○ | ○ | ○ | △16 |
2003(64Bit) DC Srv |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
△は機能制限で利用不能、×はライセンス上の問題で利用不能
オラクルサーバーの場合 コア数 x 0.5 ライセンスが必要になるのに対して、マイクロソフトは、物理プロセッサ・ライセンスを採用するとしています。
このライセンス方式の適用が2004年10月19日なので、2003年6月が最後のサービスパックリリースだったため、Windows XP SP2には 2006年12月19日に Dual Core/HTT最適化パッチがリリースされた一方でWindows 2000では見送られました。
ただ、一応、Windows 2000にも、HTTでの動作不具合に対応するパッチが2004年10月に作成されています。
この辺りも、Windows 2000 に SP5が出なかった理由と関係してるかもしれませんね。
さらに、HTT(Hyper Thread Technology)については少し歴史が古く 2002年になりますが、2002年3月のライセンスポリシーで次のように述べられています。
Windows 2000 Server または Windows NT Server を使用している場合は、論理プロセッサ数がプロセッサカウントとして表示されるため、ハイパースレッディング技術搭載プロセッサを採用するサーバー上の物理プロセッサ数とは異なります。しかし、ライセンスを各論理プロセッサ数でカウントして購入する必要はありません。必要なライセンス数は物理プロセッサ数です。Windows Server 2003 を使用している場合は、物理プロセッサ数に対応する数がプロセッサ カウントとして表示される予定です |
要するに、カウントする機能が無いため、論理プロセッサ数に応じた機能が使えないけれど、物理プロセッサ数分のライセンスでOKというわけです。
だから、Windows 2000 Professional ならば 本来、HTT搭載のQuad Core MP対応Xeonを 2CPUで使って、論理16CPUで使っても問題ない訳ですね。
XPにとって、幸運だったのは、Intel社が2001年8月に発表した技術だったため、2001年10月末のOEM版発売に間に合った事でしょうか。
関連サイト:
ハイパー・スレッディングCPUのマシンでは「ライセンスは物理プロセッサ単位でカウント」とMSが発表:ITpro
マイクロソフト、省電力機能搭載デュアルコアCPUの性能修正パッチ
マイクロソフト、マルチコアプロセッサに対するソフトウェアライセンスの方針を発表
関連記事:
禁断の論理CPU数解除をやってみました【BM】
手持ちのXP(32bit)Home日本語版のEULAではProfessionalと同じく「 2プロセッサを超えて使用することはできません。」となっていますので2個までならライセンス上はOKみたいです。実際に2個動くかどうかは別として。
英語版HomeのEULAだと「The SOFTWARE may not be used by more than one (1) processor」なんですけどね。日本語版だけの特典でしょうか。
手持ちのXP(32bit)Home日本語版のEULAではProfessionalと同じく「 2プロセッサを超えて使用することはできません。」となっていますので2個までならライセンス上はOKみたいです。実際に2個動くかどうかは別として。
英語版HomeのEULAだと「The SOFTWARE may not be used by more than one (1) processor」なんですけどね。日本語版だけの特典でしょうか。
ライセンス上は問題ありませんが、
WindowsXP(32bit)だとこんなお話もあるみたいです。
http://support.microsoft.com/kb/958244
Core i7 980XだとHTオンでアウト…と言う事みたいですね。
修正ファイルは↓です。
http://support.microsoft.com/hotfix/KBHotfix.aspx?kbnum=958244&kbln=ja
ライセンス上は問題ありませんが、
WindowsXP(32bit)だとこんなお話もあるみたいです。
http://support.microsoft.com/kb/958244
Core i7 980XだとHTオンでアウト…と言う事みたいですね。
修正ファイルは↓です。
http://support.microsoft.com/hotfix/KBHotfix.aspx?kbnum=958244&kbln=ja