Windows 2000に入れたメイリオで美しく表示する方法

以前紹介したGDI++が公開停止になっていたので、Meirioを適用したWindows2000でなんとか、ClearTypeフォントが使えないものか色々試していたのですが、簡単に実現できる方法がわかりました。

しかも、GDI++の様にメモリを大量に消費したり、処理が遅くなったりすることが無い画期的な方法です！

その方法とは…。

とりあえず、どのくらい違うものか実物を見ていただきましょう(クリックで拡大します）。

どうやら、中間のサイズのフォントが、全くスムージングされていないことが分かります。

まず、基礎知識。
フォントファイルには3種類あります。

拡張子fon・・・ビットマップフォント。これはスムーシングできません。
拡張子ttf・・・ＴｒｕeＴｙｐｅフォント。これがWindowsの一般のファイル。
拡張子ttc・・・ＴｒｕeＴｙｐｅ Collection font file。 複数のTTFをまとめたファイル。

次に準備するもの。
ttsdk・・・TrueType SDK。現在Microsoftでは公開されていないので、ttsdk.zip で検索してダウンロードしてきます。
ttfgasp.zip・・・こちらでダウンロードできます。
ttfmod・・・Bluelight Nova さんのところの再コンパイル品のttfmodw-0.0.7-fixed.zipをダウンロードします。

まず、ttsdk.zipから makettc.exeとbreakttc.exeを取り出します。

コマンドプロンプトから、『breakttc ttcファイル名』 と実行すると ttcファイルを分解することが出来ます。
分解したTTFファイルを再結合する場合は、『makettc ttcファイル名 ttfファイル名１ ttfファイル名2 ・・・』の様に実行します。

分解したTTFをttfmod.exeで開いてみます。

まず、MSゴシック等の一般的なTrueTypeです。
Gaspという名前のテーブルを開きます。
ここのスムージングが「なし」になってる個所を「あり」に変更します。
後は保存すればOKです。

次が、Gaspというテーブルが無いタイプ。
これは ttfgasp にドラッグ＆ドロップすることで、強制的にGaspテーブルを付加します。

そして、MAKETTCで再結合します。

最後に、完成したTTFやTTCをFontsフォルダにコピーするのですが、そのままではコピーできないので、SRCPYを使います。

これは、通常コピーできないファイルをシステム再起動時に上書きするツールです。
『コピー先ファイルと削除ファイルを保持する』のチェックは外して、『保護されたファイルのコピーを許可する』にチェックを入れてから、コピー元にファイル一覧を入れます。

後はコピー先とコピー元の順番を間違えないように設定したら、確認と登録を押して、再起動を選びます。

ちなみに、全部設定するのは面倒なので、私は代表的な

arial.ttf
cour.ttf
dfgoteb.ttc
dfpop.ttc
georgia.ttf
lucon.ttf
l_10646.ttf
micross.ttf
msgoth04.ttc
msgothic.ttc
msmincho.ttc
tahoma.ttf
times.ttf
verdana.ttf

で適用してみました。
そして、その成果とは？

まずIE…左が設定前、右が設定後。
微妙といえば微妙。

こちらはFireFox…左が設定後、右が設定前。
Firefoxは意外ときれいになりました。

ちなみにデスクトップです。

ただ、これは 画面のプロパティのスムーシングのON・OFFで簡単に変更できるのが楽なのでいいですね。

さて、適用前と適用後、どちらが好みですか？

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