間違いだらけの Windows チューニング その4(IRQ8Priority)
外人さんから、 IRQ8Priority のレジストリ操作ってどういう意味があるの?って効かれたので調べてみました。
調べてみたところ、そもそも、
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\ CurrentControlSet\Control\PriorityControl を操作するファイルがかなり限定されている。
WinSrv | NTOSKRNL | |
Windows NT (SP2-6で確認) | ○ |
× |
Windows 2000 SP4 | ○ |
○ |
Windows XP(RTM-SP3で確認) | ○ |
○ |
Windows 7 | × |
○ |
レジストリーキー自体の参照はこうなってるんだけど、どうもおかしい。
参照してる値がどのOSも Win32PrioritySeparation だけなのだ
これ、デマじゃね?・ω・;
そもそも、IRQxPriority って文字列を生成する処理すら見当たらないよ
コンピュータ嘘用語辞典
この人は効果あったとか書いてるけど、アプリケーションの切り替え処理の機能すら、 Win32PrioritySeparation
内部で完結してるので、わざわざそちらで設定する意味があるようには思えない
in32PrioritySeparation をダブルクリックし、次のデータをセットします。 意味 ビット位置 データ 設定の意味スレッド切り替え間隔 5-6 00 デフォルト01 長い10 短い占有時間の可変 3-4 00 デフォルト01 可変 (Professional/Home のデフォルト)10 固定 (Server のデフォルト)CPU 占有時間比率 1-2 00 フォアグラウンド:バックグラウンド=1:101 フォアグラウンド:バックグラウンド=2:110 フォアグラウンド:バックグラウンド=3:1 |
This windows tweak HAS to be a joke... | Overclockers Forums
12年前の、このTweakは冗談じゃないかっていう談義。
そもそも、この情報はどこから広まったのか調べてみた
Tweaking Windows XP - Part 1-6
すると、2001年の『見えないプロセスの優先度を設定する方法』というTweakに行き着いた
このページなのだが Part 1-5を見ると…デマだと判明している IoPageLockLimit と DisablePagingExecutive が堂々と書いてあるのだ。 この時点でお察しである ・ω・;
15年以上嘘の Tweak に振り回されている人がいるのだ。
念のため、 Windows XP RTM とSP3のバイナリを調べてみたが同じだった。
ひとつ確かなのは、このレジストリで変な値を設定して起動できなくなった場合は、レジストリを
削除すれば直ると書いていたサイトが『消しても効果がありませんでした』と書いていたこと。
元々、このレジストリをいじっても効果がなく、他の原因でおかしくなったので、消しても意味がないのだとすれば納得が行くね ・ω・
間違いだらけの Windows チューニング その1 (diskperf -N)
間違いだらけの Windows チューニング その2 (IoPageLockLimit)
間違いだらけの Windows チューニング その3(LargeSystemCache)
間違いだらけの Windows チューニング その 3-2 (LargeSystemCache) Vista 篇
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