マイクロソフト最高技術責任者加治佐氏のコメントから分かること

まだ600万台が「XP」!使い続ける人へ日本MSが発した4つの“お願い”とは | 東京IT新聞

日本MSは今回のサポート終了について、4月9日の説明会で「Windows
OSについては、10年間はサポートすることを約束しているが、XPは(ユーザの要望に応えるため)12年半という長い期間サポートを続けてきた」(業務
執行役員最高技術者の加治佐俊一氏)と話し、特例的に延長措置を行った末の終了であったことを強調する。
 
 XPが発売された2001年当時、PCのメモリは64MBが一般的だった。4GB以上のメモリを持つ現在のPCに比べ、64分の1の処理能力しかなかったことになる。
 
 「そんな状況でもきちんと動くOSとしてXPは開発された。セキュリティ対策としては、アンチウィルスソフトをインストールし、脆弱性が見つかった場合、それに対応するという今から考えると単純なことを行っていた」(同)。

確かに、2000~2001年はノートPCが メインメモリ64M、デスクトップが 128Mで売られていていましたが、
メモリを増設して使うのはPCをよく使うユーザーの中では一般的でした

Win9xでも128Mとかに増設して使ってる人が多かったですよね?・ω・

私は 2001年当時、PC9821で、メインメモリ192Mで使ってたけどさ…。
Win2000 SP1でもかなりきつかったですよ?

Windows XP オペレーティング システムのシステム要件

ペンティアム 233 メガヘルツ (MHz) プロセッサまたは高速 (300 mhz 以上を推奨)
 少なくとも 64 mb の RAM (128 MB 推奨)
 ハード ディスクの空き領域の少なくとも 1.5 ギガバイト (GB)
 CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブ
 キーボードと Microsoft マウスまたはその他の互換性のあるポインティング デバイス
 ビデオ アダプターと Super VGA (800 x 600) またはより高い解像度を持つモニター

マイクロソフトの Windows の最低のシステム要件は正直言うと、何とか起動できる限界のスペック。
推奨メモリは我慢できる限界のスペックでとてもじゃないけど、『きちんと動く』とは言えない状況でした

きちんと動くは、業務アプリケーション起動するときに数分かかるような環境じゃないと思うんだけど、
これを「きちんと動く」で定義してしまったために メインメモリ 512Mしかない Vista パソコンとかが
生まれてくることになったんだと思っているよ。

これは、マイクロソフトの功罪のうちの悪い部分だろうね・ω・;

続き、XPを使い続けるユーザーへのお願いがかなりおかしい。

様々な事情でXPを使い続けている人がいることに対し、加治佐氏は「お願いしたいことが4つある」と述べる。
 
具体的には、
(1)すべてのセキュリティ更新プログラムを適用すること、
(2)セキュリティ製品も最新の状態にすること、
(3)インターネットからの切断、
(4)USBメモリなどの使用停止
――の4つである。

第1項目については問題ないのですが、
第2項「セキュリティ製品を最新の状態にすること」と第3項の「インターネットからの切断」である。
ウィルスの感染の主要原因はFlashやJava や Office などのアプリケーションのセキュリティーホールとセキュリティ製品の定義の更新不良である。

2項と3項から読み取れるのは、最新のセキュリティ製品を買ってきて入れる、だがインターネットから切断されているので最新の定義をインストールできないというわけで本末転倒である。
数世代古いセキュリティ製品でも構わないので、ちゃんと定義が更新されいるものを使い、インターネットにつないでもいいので、セキュリティ製品の定義を常に最新にしておくことが大事なので、ちゃんと理解できてないのである
さらに、XPのインターネットの接続でおそらく感染原因の大半を占めるのはインターネットエクスプローラーの利用だと思われる。最新OSでさえ、数カ月おきにゼロディ(既に攻撃が確認されている脆弱性)が発生している現状なので、インターネットエクスプローラーを使っていると、100%ウィルスに感染するのはもうわかりきってることなのである。
絶対にXPでInternet Explorerを使わないでください。
どうしても、Internet Explorerを使わなければならないコンポーネントの場合はWindows 7などの互換モードで利用することを強調するべきなのにしないのである。

第4項
USBメモリが利用できないなら、CD-Rに焼けばいいじゃないって人も出てくるかもしれない・ω・
完全に使うなっていうのは難しいので、ここは、ちゃんと検疫してからUSBメモリを使うことと、USBの自動起動機能を使わないこと。USBから直接ファイルを開かないでちゃんとセキュリティ機能が効いてる状態で捜査すべきである。前述の2項で『Office 2003 などのサポートが切れたアプリケーションを絶対使ってはいけない』という大事なことが抜けているので、サポートが切れたOffice 2003の脆弱性が今後出てきた場合、USBメモリで不正なデータを開いたらウィルスに感染する恐れがある。

おそらく本質がわかっていないか、自社製品の問題点を挙げたくないから言わないのだろう。
こういうマイクロソフトの姿勢が私は嫌いだよ ・ω・

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