Windows 2000が売れなかった訳

よく、あまり Windows 2000は売れなかったので、XPに取って代わられたみたいな話があるのですが。当時の事情はいろいろあったのです。

Windows 2000は売れなかったのではなく、Microsoft が売るのを渋ったために、買い控えるユーザーが大量に出たってのも大きいと思います。


Windows 2000は企業向けの製品、初心者にお勧めするものではない

決定的なのが、この記事でもわかるように。

・コンシューマーに向けた製品ではない。
・Windows 2000はWindows 98の後継OSというのは誤解で、今年中に発売されるMillenniumがWindows 98の後継となる
・とくにWindows 98からのアップグレードについては、Windows 2000にしないほうがいい

事前までコンシューマ向けに宣伝してたのが、何を思ったのか手のひらを返したように、こんなこと言い出したわけで、Windows 2000を買わずに、Me を購入。酷い目にあったもののすぐ乗り換えることもできず、XPが出たころようやく Meから脱却できたユーザーってのが多かったみたいですね。

ちなみに、2000/2/18 は PS2の発売日。だったため、コンシューマユーザーはこっちにお金を突っ込んで、少し安いMeに手を出したって人も居たんじゃないでしょうか。

ただ、Microsoft自体が墓穴を掘った、こんなこともありました。

M022600 63,000 bugs
Bugfest! Win2000 has 63,000 'defects' | IT Strategy | ZDNet UK

ZDNN AnchorDesk: 「Windows 2000に6万3000のバグ」報道に関するMSの対応

Windows 2000 発売 1か月ほど前に、 Microsoftの内部メモを見たという sm@art のMary Jo Foley 氏による「Windows 2000には63000以上のバグがある」なんてニュースが流れたのですが。
Microsoftの発表では、 デバッグツールの プレフィック デバッグツールで自動スキャンしたところ、 63000 個の ソースコードにバグがあっただけで、潜在的なものだと、ちゃんと説明しなかったり、後日説明するといいつつ説明会をキャンセルしたり、あんまりいい対応 じゃなかったですよね。

ZDNN: Windows 2000発売目前。2つのプレスリリースの奇妙な偶然

Windows 2000 の Active Directory の発表を 競合製品の NetWare 5.1上で稼動するNovellのNDS Version 8 に間に合わせたかったため、バグを直さずに出荷したなんて話もありました。
この時の言い訳がひどくて、『ただの副作用だから、出荷前に手を煩わされたくなかった』とか。

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3件のフィードバック

  1. 可愛毬也 より:

    教訓
    Microsoftの新しいOSはサービスパックが出るまで手を出すな。

  2. くまっち より:

    僕はWindows 98からすぐにWindows 2000に乗り換えたくちでしたが、理由は当然16ビットOSの「リソース不足です」のエラーに嫌気がさしていたからですが当時のほとんどの人が遭遇する一番大きな問題でしたよね。NT4は持ってましたが最新のDirectXに対応してないので結局使いませんでした。当時Windows 2000は売れなかったというよりWindows 2000が入ってるパソコンが電気屋でほとんど売られてなかったですよね。自作派の人はWindows 2000を買ったんじゃないかと思います。

  3. つじ より:

    はじめまして。Windows XP のチューニングに関する情報をネットで検索していて、このブログを見つけ、面白かったので他の記事を見てこのページにたどり着きました。
    私は、以前、BTOのパソコンを購入したときに、OSとしてWin98SEか、WinMeか、それともWin2000か、と迷った末にMeを選んでしまって、あとで失敗だった2000にしておけばよかった、せめて98SEだったら、と深く後悔したひとりです。
    その後、パソコンを買い換えるときにXPでもHomeを選んでしまったのですが、その後、「もしかしたら役に立つかも知れない。商品が無くなる前に1ライセンス買っておこう」とWin2000も購入し、実際、あとで役に立ちました。
    全画面表示でしか動作しないある音楽作成ソフトを使うために、XPにVirtualBoxをインストールし、その上でWin2000を走らせ、問題のアプリはWin2000の中で全画面表示として動作はしているkれど、実際にはXPのもっと大きな画面の中にある小さなウインドウ内で動いている。と、いうような、ちょっと変な使い方をしています。
    Windows 2000は、性能と信頼性のバランスのとれたいいOSだったと思います。「だった」と、過去形で書いていますが、ネットにつなぐわけでもないので、今後も、この音楽作成ソフトを使う限り何年でもウチのWindows 2000は現役です。ホストのOSは、将来PCの買い替えに伴ってバージョンアップするかも知れませんが、もしかしたらWindows 7や8ではなくLinuxにするかも。

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