イベルメクチンクラスタで『NIHがIVMをついに認めた』というデマが蔓延してる件

きっかけになったのはこの辺りの海外発のデマ

「NIH がついにイベルメクチンを Covid-19 の使用可能な治療法として挙げたと言っても過言ではありません。(実に2年です)。 アカウント停止や沈黙を余儀なくされた最前線の医師たち、と中傷キャンペーンはすべて「ファクトチェック」のせいです。 これは世界的にトップニュースになるはずです。」



これを国内のイベルメクチンのアフリエイターたちが、これでイベルメクチンが品不足になると拡散して、価格のつり上げを行う事態になっています ・ω・

まぁ、実際に価格が2倍くらいになったんですけどね
実際に NIHでは新型コロナの治療薬の扱いがどうなっていたか追ってみましょう

Therapeutic Options Under Investigation | Coronavirus Disease COVID-19
最初にページができたのは 2020年4月21日でした
このころは、
臨床データが不十分な薬
・クロロキンまたはヒドロキシクロロキン
・レムデシビル
・サリルマブ、シルツキシマブ、トシリズマブ
・アナキンラ

臨床治験以外では推奨しない
・ロピナビル/リトナビル
・インターフェロン (AIII)
・バリシチニブ

Antiviral Therapy | Coronavirus Disease COVID-19
イベルメクチンが掲載されたのは2年以上前の2020年8月27日にまで遡ります
『Ivermectin
The Panel recommends against the use of ivermectin for the treatment of COVID-19, except in a clinical trial (AIII).』
ivm
AⅢ ってのは『治療開始は患者の同意が必要』という意味で「臨床試験を除き、COVID-19 の治療にイベルメクチンを使用しないことを推奨しています」と書かれています

Antiviral Therapy | COVID-19 Treatment Guidelines
2021年2月11日に少し記述が変更されます
『There are insufficient data for the Panel to recommend either for or against the use of ivermectin for the treatment of COVID-19. Results from adequately powered, well-designed, and well-conducted clinical trials are needed to provide more specific, evidence-based guidance on the role of ivermectin in the treatment of COVID-19.』
ivm2

『COVID-19 の治療にイベルメクチンを使用することに賛成または反対することを推奨するには、データが不十分です。 COVID-19 の治療におけるイベルメクチンの役割について、より具体的でエビデンスに基づいたガイダンスを提供するには、適切に機能し、適切に設計され、適切に実施された臨床試験の結果が必要です。』

そして、サイトがリニューアルされて今の形式になったのが 2021年6月11日ごろです
ivm3
既にイベルメクチンが掲載されているのが分かります。
『Ivermectin is an antiparasitic drug that is being evaluated to treat COVID-19.』と書かれているので
『イベルメクチンは、COVID-19 の治療薬として検証中の抗寄生虫薬です。』としか書かれていませんね。
クリックすると詳細が表示されます
Ivermectin | COVID-19 Treatment Guidelines

少し配置が換わって今と同じパネルの位置になったのが
2022年8月11日ごろですが、イベルメクチンの扱いが変わったわけではありません
Antiviral Therapy | COVID-19 Treatment Guidelines
Last Updated: April 29, 2022 と書いてるのですから、4月29日から情報は変わっていないのです ・ω・



あれから10日以上経ちますが、プロパガンダはエスカレートする一方、自浄能力もないようですね ・ω・

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