昔のパソコンに感染するメール絡みのウィルスは恐かった話
ツイッターで迷惑メールがちょっと話題になっていて。
「どこの誰か分からない人のメールなんか開くわけがない」
という意見を見かけたので、これをネタに記事にしようと思います。
15年程前に猛威を振るったウィルスに Klez というのがありました
「Klez」ウイルスの猛威収まらず,連休明けにはデータ・ファイルの更新を第一に | 日経 xTECH(クロステック)
このウィルス、OutLookに感染してアドレス帳からメールアドレスを収集し、メールアドレスにある実在する名義に成り切って ウィルスの入ったメールを送るというものでした。
この時代のウィルスは日本語に関する技術がそれほどなかったので、英語のタイトル、英語の文章だったため、猛威を振るったものの、国内では限定的 な被害でした。
「件名が日本語の『Fbound』ウイルスが猛威,対策ソフトへの過信は禁物」――IPA | 日経 xTECH(クロステック)
この時代に日本語のウィルスメールはなかったのかというと実際あって、被害もそれなりに出ました
IPAが率先する、標的型メールの判別方法が全く役に立たない件2016年版
【悲報】日本の公的機関は標的型メールを不自然さだけで判断する教育しているのが確定
高木浩光先生がフィッシングメールの誤用について取り上げてるようですが
IPA が標的型攻撃メールの注意喚起で、宛先メールを見て判断することを推奨していますが
いかに、これが意味のないことかは15年前に流行したコンピュータウィルスを知っていれば分かるはずです。(メールは仕様上、送信者をいくらでも偽装できる)
近年の標的型メールの巧妙な日本語のメールの技術を使った、パソコンに感染してメールアドレスを収集するウィルスが出てきたら、IPAの対策を鵜呑みにしている知識のない人たちが大量に感染するパンデミックが起こる可能性は否定できないのです・ω・
半年前にも「Mailsploit」での偽造で話題になってましたね