新しいパッチから消すべき理由を初心者に分かりやすく図解
Windows Update でよくあるトラブル。
本来インストールしたパッチは 最後に入れたものからアンインストールしなくてはいけないのですが。
(Windows 2000以降なら警告が出ます)
適当に消してシステムがおかしくなったりエラーが出て正常に動作しなくなったという人がよくいます。
なぜ、最後に入れたものから消さなくてはいけないか、その例を図解してみることにしました。
ここに、パッチ A、パッチ B、 パッチ C があります
パッチAは
ファイル1をファイルA1に置き換えます
ファイルA1 |
パッチBは
ファイル1をファイルB1に
ファイル2をファイルB2に置き換えます
ファイルB1 | ファイルB2 |
パッチCは
ファイル1をファイルC1に
ファイル2をファイルC2に置き換えます
ファイル3をファイルC3に置き換えます
ファイルC1 | ファイルC2 | ファイルC3 |
ファイル1 | ファイル2 | ファイル3 |
これが、オリジナルのシステムです。
ファイルA1 | ファイル2 | ファイル3 |
オリジナルのシステムにパッチAを適用するとこうなります
この時バックアップにファイル2とファイル3は変更されないので、ファイル1だけ保存されます。
ファイル1 |
パッチAのバックアップ
ファイルB1 | ファイルB2 | ファイル3 |
この状態でパッチBを適用するとこうなります
この時バックアップにファイル3は変更されないので、ファイルA1とファイル2が保存されます。
ファイルA1 | ファイル2 |
パッチBのバックアップ
ファイルC1 | ファイルC2 | ファイルC3 |
パッチCを適用するとこうなります。
パッチCで保存されるバックアップは ファイルB1、ファイルB2、ファイル3になります。
ファイルB1 | ファイルB2 | ファイル3 |
パッチCのバックアップ
ファイル1 |
パッチAのバックアップ
ファイルA1 | ファイル2 |
パッチBのバックアップ
ファイルB1 | ファイルB2 | ファイル3 |
パッチCのバックアップ
ファイルC1 | ファイルC2 | ファイルC3 |
本来、C→B→Aとアンインストールするのですがこれを逆にアンインストールしてみます。
ファイル1 | ファイルC2 | ファイルC3 |
パッチAをアンインストールするとこうなります。
ファイルA1 | ファイル2 | ファイルC3 |
パッチBをアンインストールするとこうなります。
ファイルB1 | ファイルB2 | ファイル3 |
パッチCをアンインストールするとこうなりました。
オリジナルのファイルは失われてしまいました。
ファイルが3つあると複雑なので、ファイル1だけに注目してみましょう
ファイル1 |
パッチAのバックアップ
ファイルA1 |
パッチBのバックアップ
ファイルB1 |
パッチCのバックアップ
ファイルが単体の場合は、どれを最初にアンインストールしても、パッチAさえ 最後にアンインストールすれば、ファイル1が元通りに復元されることが分かります
というわけで、『アンインストールするのは必ず最近入れたものから』ってのが鉄則なのです・ω・
アンインストの順番が関わってるかは不明ですがここで報告を。
WLU掲載の Microsoft Visual C++ 2012 Update1 v2 をアンインストすると
> Microsoft Visual C++ 2012 Redistributable (x86) – 11.0.51106
> 指定されたプログラムは、新しいバージョンの Windows を必要とします。
上記のエラーダイアログが表示されませんか?うちでは再現性ありです。
ただ、ここで OK を選ぶとアンインスト自体は問題なく進みますけど。
アンインストの順番が関わってるかは不明ですがここで報告を。
WLU掲載の Microsoft Visual C++ 2012 Update1 v2 をアンインストすると
> Microsoft Visual C++ 2012 Redistributable (x86) – 11.0.51106
> 指定されたプログラムは、新しいバージョンの Windows を必要とします。
上記のエラーダイアログが表示されませんか?うちでは再現性ありです。
ただ、ここで OK を選ぶとアンインスト自体は問題なく進みますけど。